咀嚼が唾液中BDNFならびに認知症発症に与える影響-ヒト高齢者を対象とした研究-
Project/Area Number |
22K10101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
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Research Institution | Osaka Dental University (2023) Okayama University (2022) |
Principal Investigator |
三野 卓哉 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (10625718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪木 拓男 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00225195)
大野 彩 (木村彩) 岡山大学, 大学病院, 講師 (20584626)
大野 充昭 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (60613156)
山下 徹 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (60644408)
黒崎 陽子 岡山大学, 大学病院, 助教 (90759664)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 脳由来神経栄養因子(BDNF) / 認知症 / 咀嚼運動 / 咀嚼 / 脳由来神経栄養因子 / BDNF / 認知機能 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,認知症の発症,進行過程を反映する客観的バイオマーカーとされている脳由来神経栄養因子(BDNF)に着眼し,①ヒト健常高齢者において,どの程度の時間の咀嚼運動刺激が唾液や血液中BDNF濃度を上昇させるか,②要介護高齢者集団における唾液や血液中の安静時BDNF濃度と咀嚼運動や認知機能との関連,③軽度認知障害(MCI)者における認知症の発症に与える咀嚼機能の影響について検討する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本邦においても,認知症治療薬として抗βアミロイド抗体(アデュカヌマブ)が臨床応用されたが,発症後にはその効果は著しくないため,認知症の予防的医療の必要性については変わらず強く叫ばれている.歯科においても咀嚼機能の維持が認知症の発症を予防する可能性を支持する臨床エビデンスが提供されつつあるが,なぜ咀嚼機能の維持と認知症の発症予防に関連があるのかは十分明らかにされていない.その理由の一つとして咀嚼機能と認知機能を繋ぐ中間因子が明らかではないことが挙げられる.そこで,われわれは認知症の発症,進行過程を反映する客観的バイオマーカーとされる脳由来神経栄養因子(BDNF)に着眼したわけだが,昨年度の研究実績の概要で報告した通り,一時的な試験的咀嚼運動刺激に対する血中あるいは唾液中BDNF濃度の上昇を確認することはできなかった.その考察の一つとして,BDNF濃度は,一時的な咀嚼運動刺激に短期的に反応するのではなく,日常の咀嚼運動習慣が蓄積することで影響を受けるのではないかと考えた. そこで,今年度は申請研究計画を一部見直し,高齢者における日常の咀嚼運動習慣と血中のBDNF濃度ならびに認知機能との関連を検討することとした.日常の咀嚼運動の評価には,咀嚼回数計(bitescan,シャープ社製)を適用することとした. 2023年度は,コホート研究の開始に向けて,研究計画の立案ならびに研究計画書,倫理委員会申請書の作成を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の所属施設の異動に伴い,新たに研究環境を整備する必要が生じたため.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は,コホート研究の開始に向けて,倫理委員会への申請を行う.具体的な研究計画は以下の通りである. 研究は既存の地域在住コホート内コホートデザインで実施する.対象の選択基準は,地域在住コホート参加者のうち,歯科健診会場において,口頭ならびに文書にて本研究参加の同意を得た者とする.咀嚼運動の評価として,咀嚼回数計(bitescan,シャープ社製)を装着して記録される基準食品(おにぎり,100g)一個を完食する間の咀嚼行動項目(総咀嚼回数,咀嚼スピード,取り込み回数,咀嚼時間)を測定する.認知機能の評価にはMini-Mental State(MMSE)-Jを用い,認知症が疑われた際には,専門医による認知症発症の診断結果をもって認知症発症と評価する.また,血漿BDNF濃度の測定のために対象者毎に5mlの採血を実施する.そして,血漿BDNF濃度,認知機能ならびに認知症の発症を従属変数,咀嚼行動項目ならびにその他の観察因子(全身疾患,身体機能,食事アンケートならびに健康アンケート結果など)を独立変数とした多変量解析を行い,咀嚼運動が血液中BDNF濃度,認知機能ならびに認知症の発症に独立して関連を示すかを検討する.
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)