Development of oncolytic virus that induces tumor immunity for oral cancers
Project/Area Number |
22K10162
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | Hokkaido Information University |
Principal Investigator |
東野 史裕 北海道情報大学, 医療情報学部, 教授 (50301891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 元昭 北海道大学, 歯学研究院, 准教授 (90239765)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | アデノウイルス / 口腔がん / 腫瘍 / 溶解 / ARE-mRNA / GM-CSF / 腫瘍溶解ウイルス / AU-rich element |
Outline of Research at the Start |
本研究は、申請者が開発した腫瘍溶解アデノウイルスAdARET にGM-CSF遺伝子を挿入し、口腔がんを対象とした腫瘍免疫を惹起できる新たな腫瘍溶解アデノウイルスAdARET-CSF を開発する。次に、AdARET-CSFのin vitroでの腫瘍溶解効果を口腔がん細胞を用いて検証する。さらに、AdARET-CSFのin vivoでの効果をヌードマウスとハムスターに形成した腫瘍を用いて解析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、口腔がんに対する腫瘍免疫を惹起できる腫瘍溶解アデノウイルスを開発することである。樹状細胞など抗原提示機能を持つ免疫細胞を活性化できるサイトカインGM-CSFを発現する新たな腫瘍溶解ウイルスの開発を目標とする。我々は、AU-rich element (ARE)を持つmRNAの核外輸送・安定化による細胞がん化の研究を応用して、AREを組み込んだ新たな腫瘍溶解アデノウイルスAdARETを開発した。近年、樹状細胞などの増殖を活性化出来るGM-CSF遺伝子をウイルスに組み込み、溶解した腫瘍細胞に対する免疫を惹起するウイルスが多く開発されている。本研究では、AdARET にGM-CSFを組み込み、口腔がんを溶解するのみならず、腫瘍免疫も惹起させ、転移もしくは顎骨に浸潤した口腔がん細胞にも有効な、新しい腫瘍溶解ウイルスの開発およびその基礎検討を行う。 本年度は、前年度よりさらに多くの口腔がん細胞を用いてARE-mRNAが核外輸送・安定化されていることを確認し、それらの口腔がん細胞に対して、AdARETが強い腫瘍溶解効果を持つことを検証した。次に、昨年度作成した、研究計画にもある、GM-CSF遺伝子を持つAdARETを解析したところ、目的の場所であるE1B遺伝子の場所にGM-CSF遺伝子が挿入されていないことが判明した。そこで新たな挿入場所を様々な角度から考察し、現在も考慮中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、口腔がん細胞のARE-mRNAが核外輸送・安定化されていることを解析し、さらに、それらの細胞に対してAdARETが強い腫瘍溶解効果を持つことを検証し、さらに、作成したAdARET-CSFの構成を確認した。本来であれば、AdARET-CSFの検証を様々な口腔がん細胞を用いて検証する予定であったが、AdARET-CSFの組み換えがうまくっていないことが判明した。従って、少し進展が遅れていると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、以下のようにAdARET-CSFの作成及び効果検証を計画している。 1. すでに作成したAdARETゲノム遺伝子を含むコスミドのE1B-55k遺伝子以外の領域も考慮に入れて作成する。 2. 次に、口腔がん細胞に対するAdARET-CSFの効果を検証する。HSC3、SAS等の口腔がん細胞を用いて、AdARET-CSF感染により、ウイルス複製が増強され、細胞溶解能の活性化されるか以下のように検討する。 ・HSC3、SAS等の口腔がん細胞にAdARET-CSFを感染させ、複製したウイルス数をウイルス力価測定キット (Adeno-X rapid titer kitなど) で測定し、同時に、E1Aなどウイルス遺伝子から発現されるmRNAやタンパクも確認する。 ・同様の細胞を用いて、XTT assay (Cell Proliferation kit IIなど) により細胞死を検討する。この検討により、AdARET-CSFによる細胞溶解効果を確認する。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)