Project/Area Number |
22K10650
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
有江 文栄 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 臨床研究・教育研修部門, 室長 (40465521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 香代子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 研究員 (00344599)
箕輪 千佳 上武大学, 看護学部, 教授 (10520835)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 看護研究倫理 / 研究倫理コンサルテーション / 研究倫理教育 / 研究倫理支援 / 倫理審査委員会 |
Outline of Research at the Start |
看護学研究者は、研究を行う上で研究倫理に関して悩みや疑問を抱いている。研究者等が行った調査では、倫理審査について様々な不満や思いが明らかになっており、審査委員会のあり方や、研究者の認識不足に起因する問題も多いことが分かった。 このような現状は、研究者と倫理審査委員会との信頼関係を損ない、研究者の意欲低下につながる危険性があるが、問題に対応する研究倫理教育や相談窓口等の支援が十分に行われていない。 そこで本研究は、看護学研究者の悩みや疑問に対応する看護学研究倫理コンサルテーションを実施し、看護研究の特性と問題を反映した研究倫理の教材を作成し、その教材を用いた教育を実践し教材の評価を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、看護学研究者の研究倫理に関する悩みや疑問に対応する看護学研究倫理コンサルテーションを実施し、看護学研究における倫理的問題と具体的解決方法を明らかにするとともに、コンサルテーションを通じて収集した問題と看護研究の特性を反映した研究倫理の教材を作成し、その教材を用いた教育を実践し教材の評価を行うことである。 本年度の計画は、関連学会で交流集会を継続開催し、看護学研究倫理に関する共通の課題や最新の法規制に関する情報提供を行いつつ研究倫理コンサルテーションを実施するとともに、オンライン看護研究倫理コンサルテーションの運用の開始することを目標とした。 まず、関連学会での交流集会については、日本看護倫理学会第16回年次大会において「看護研究倫理コンサルテーションの実践」というテーマで指針の改正とインフォームド・コンセントに焦点をあて実施した。更に、第42回日本看護科学学会学術集会で「看護学研究倫理コンサルテーション-研究倫理に関する質問・悩みを共有してみませんか-」というテーマで、看護学研究に多い実践報告や調査研究等で押さえておくべきポイントについて情報共有しつつコンサルテーションを実施した。 また、オンライン看護学研究倫理コンサルテーションの窓口となるホームページを設置し、8月より運営を開始した。本年度の相談者数は15名(24件)であり、相談の内容は、「用語の定義」、「指針の解釈」、「インフォームド・コンセントの手続き」、「データの取扱い」、「研究の実施体制」、「倫理審査」等、多岐に渡っていた。 その他、海外の看護研究倫理コンサルテーション、教育、倫理審査の状況や課題を調査するために、米国 NIH (National Institute of Health)とGeorgetown Universityを訪問し、関係者とディスカッション及びインタビューを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた学会での(対面での)研究倫理コンサルテーションとともにオンラインによる研究倫理コンサルテーションが開始でき、相談実績を蓄積中であること、今後の看護学研究倫理の教材作成に役立てるための情報収集として米国の研究機関で研修及び調査を実施したことから、進捗状況は概ね順調と言える。 具体的な計画の実施状況は以下のとおりである。 学会の交流集会を活用した対面での研究倫理コンサルテーションについては、日本看護倫理学会と日本看護科学学会の学術集会等で実施できた。交流集会参加者の質問や事後のアンケート結果から看護学研究における倫理的悩みや課題の集積を行った。 また、オンライン看護学研究倫理コンサルテーションの窓口設置し、8月より運営を開始し、既に15名から相談を受けており、相談対応も順調に行っている。利用者からは好評を得ている。これら相談の事例と回答内容、参考とした資料等をまとめ、看護学研究倫理の教材の内容を検討しているところであるが、教材の内容の充実を図るためには更に相談事例を蓄積中である。コンサルテーション利用者は、研究者等が行った交流集会や講習会等の参加者が主であるため、国内の看護学研究者に対して、当該コンサルテーションの周知が十分とは言えない為、現在HPの充実や情報発信に努めているところである。 研究倫理に関する海外研修及び調査については、3月19日~23日に米国NIH(National Institute of Health)とGeorgetown Universityで実施し、結果報告をまとめているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
先ず、オンライン看護学研究コンサルテーションの運用を継続し、HPのコンテンツを充実させ、効果的で有益な情報発信を行うとともに、全国の看護学研究者に対して当該コンサルテーションの周知を図っていく。9~10月を目途に、コンサルテーションの内容を集約し、課題を抽出する。次にこれで迄の研究で明らかにした研究倫理の課題とコンサルテーションの実践内容の分析結果から、看護研究倫理教育の教材に必要なコンテンツをまとめ、教材を作成し、それを用いたオンライン教育を実施する。 対面でのコンサルテーションは、引き続き看護系学会の交流集会等を活用し実施する。6月に開催予定の日本看護倫理学会第17回年次大会において「オンライン看護学研究倫理コンサルテーションシステム構築」というテーマで、オンライン・コンサルテーションシステムの内容と運用状況を報告する予定である。12月開催予定である第43回日本看護科学学会学術集会において、学生を対象とする研究に関する事例をもとに、看護学研究倫理のポイントについて情報提供・ディスカッションを目的とする交流集会を計画する予定である。
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