若年母の年齢に応じたICT活用とモデル地区における実践的総合支援プログラム
Project/Area Number |
22K11042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
小川 久貴子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (70307651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白井 千晶 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (50339652)
大川 聡子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (90364033)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 若年母 / 10代妊婦 / 支援者養成講座 / ICT活用プログラム / 動画プログラム / 子ども虐待 / 動画教材 / 寄り添う支援 / 支援者養成 / 10代母 / 若妊婦妊婦 / ICTプログラム / ピアサポート / オンライン支援 |
Outline of Research at the Start |
本研究は若年母の年齢に応じた実践的支援に向けた研究を以下の3本柱で4年間に行う。 前半2年間は各ニーズ調査やプログラム試案、後半2年間で実践的な総合支援プログラムの完成に向ける。 1.漫画を動画化したICT活用プログラム 2.モデル地区の18歳以下若年母に向けたピアサポート、助産師・保健師の家庭訪問 3.オンライン支援者養成研修とDVDによる全国普及
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Outline of Annual Research Achievements |
1.当事者側研究:1)若年母6名に、妊娠期~産褥期の過ごし方や困りなどをインタビュー調査を行った。その結果を踏まえて、10代の若い妊婦さんやお母さんに知ってもらいたいことをシリーズとして、ティーンズママルームのホームページからyoutubeを介してICT活用プログラムの動画コンテンツを2話作成して発信した。最初に「成長曲線の巻」と題して新生児~乳児期の体重などの成長曲線を示して、数値に不安を抱えずに自分の子どもの成長を楽しむメッセージを込めて作成した。次に、「どうしよう!子どもが可愛いと思えない」と題して、子どもの特徴を伝えて、お母さんたちがゆったりと構えて育児するよう励ましのメッセージを込めて作成した。アクセス数などの推移を調査した。 2) 18歳以下若年母に元若年母サポートや助産師等の家庭訪問を行うためのプログラムに、上記1-1)の若年母側調査や下記2の支援者側調査で得た若年母の特徴や課題を還元して作成することに着手した。
2.支援者側研究:2023年2月29日に、「10代で出産した女性への支援者養成講座」を、都立大学荒川キャンパスにて開催し、医療職や教員等17名の方が参加した。また、これとは別に、本研究のモデル地区に勤務する助産師や保健師等6名に、若年母を支援する上での困難や工夫をインタビュー調査した。これらの支援者養成講座でのディスカッションやインタビュー調査の結果、コロナ禍を経ての妊婦の不安軽減やZ世代の若者の特徴を踏まえたアプローチの必要性などが課題として上がった。今後、これらの結果をふまえて、オンライン支援者養成講座のプログラムを開発していく予定である。
3.成果の公表:日本母性衛生学会等の発表に向けて準備した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
出産数の減少などに伴い、若年妊婦へのリクルートに時間がかかり、インタビュー調査への着手が遅くなった。そのため、調査結果をICT活用プログラムや家庭訪問プログラムに反映させるのがやや遅くなった。 さらに、ICT活用プログラムの動画作成においては、コンテンツ内容に基づきアニメーションを描き、音声をAIを活用して吹き込むなど試作版の作成までに時間を要した。試作版作成後は、研究班の中で迅速に確認作業を行った。 次年度は、プログラム作成に基づく、効果判定が円滑に行えるように努める。
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Strategy for Future Research Activity |
1.当事者側研究:1)インタビュー調査に基づく動画をあと3本程作成し、ティーンズママルームのホームページにyoutubeを介して掲載する。そして本ICT活用プログラムの効果検証をするために、妊婦健診でリクルートした若年母約30名に閲覧を依頼し、閲覧前後で次の指標で調査する:①心理的ストレス反応尺度、②自己肯定意識尺度、③属性やストレス源等。 2) 18歳以下若年母に元若年母サポートや助産師等の家庭訪問を行うためのプログラムを完成し、モデル地区(東京、沖縄、大阪)で家庭訪問などを実施し、その前後に、上記1)の効果を検証する。さらに実施後、ケースカンファレンスをし、プログラムをブラッシュアップする。
2.支援者側研究:今年度得た若年母の特徴をふまえ、次年度の支援者養成講座を再度対面形式で開催し、内容をアンケート調査する。そして、講義内容を録画して、今後のオンライン支援者養成講座のコンテンツに還元できるようにする。
3.成果の公表:日本母性衛生学会等で学会発表を行い、さらに論文投稿を目指す。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)