Project/Area Number |
22K11418
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
細田 里南 高知大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (10626138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永野 靖典 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (30380372)
川原 靖弘 放送大学, 教養学部, 准教授 (10422403)
望月 典樹 日本工業大学, 先進工学部, 助教 (70823756)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 乳児 / VR / 匍匐 / Optical Flow / 視覚 / 匍匐運動 / 運動発達遅滞 / 匍匐動作 |
Outline of Research at the Start |
外界の視覚的変化によって身体行動が出現する「optical-flow」を用いて、匍匐動作誘発を目的とした機器を作成している。すでに作成済の機器は、前方及び側方モニターより景色が迫ってくる映像によりあたかも自分が動いているかのような錯覚を起こすことで思わず手足が動いてしまうという感覚を利用した。本研究では既存の機器にはない床面の視覚的変化も利用できるよう、前・側方・下方の全方向より「optical-flow」を誘発する機器の開発を行う予定である。 本研究により、運動発達遅滞を呈するこどもたちに残存する視覚を用いた感覚を利用する新しいリハビリテーションアプローチを構築することができる。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度に研究で使用する機器が完成し、2023年度に入って6月よりデータ収集の環境調整を行った。具体的には、匍匐動作を映像として捉えて動きを解析するために必要なカメラの選定や設置位置の確認、映像ソフトの選定を含む附属物品の確保と使用状況の確認を行った。 使用するカメラの不具合や撮影した映像の解析において、解析する際の映像の切り取り範囲及び指標となる壁面のメモリ設定に詳細な調整が必要であることがわかった。 研究環境が医療機関である特性上、COVID-19の流行期(8月頃)には一旦研究活動を中断したが、年明けの1月には再度環境調整を行いつつ、実際の乳児の大きさをモデルとしたプレ実験を行うことができた。 プレ実験では乳児の啼泣により何度も測定を中断せざるを得ない状況であった。1クール1分間として映像なしの状態で腹臥位姿勢を取り続けることができるかどうかを試行したが、実際には持続して姿勢を保持できたのは30秒程度であり、設定時間及び環境の再調整が必要な状況であることが把握できた。また、乳児の機嫌を維持する時間帯の調整なども必要であることが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
使用するカメラの不具合や撮影した映像の解析において、解析する際の映像の切り取り範囲及び指標となる壁面のメモリ設定に詳細な調整が必要であることがわかり、調整を行った。 それに伴い追加購入の必要なデバイスなどの選択及び調達に時間を要した。 さらには研究環境が医療機関である特性上、COVID-19の流行期(8月頃)には研究場所の入室制限を行う必要もあり一旦研究活動を中断していた。 年明けの1月には再度環境調整を行いつつ、実際の乳児の大きさをモデルとしたプレ実験を行うことができたが、予想以上に乳児が見知らぬ場所のためか啼泣してしまい、継続を続けることが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
乳児が啼泣しにくい時間帯(空腹や眠気などの不機嫌になる状況を事前に避ける時間調整)や刺激入力に集中しつつ不安を抱かないよう測定の前に環境に慣れる時間を確保する必要がある。刺激の入力時間については、乳児が同一姿勢を取り続ける時間を確保できるよう30秒から60秒の間と幅を持たせつつ、有効測定時間としてその間の安定した時間を切り取ることを視野に測定を行う必要がある。
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