Project/Area Number |
22K11645
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
津田 龍佑 金沢医科大学, 一般教育機構, 准教授 (80466648)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 中・高強度身体活動 / ボールを持たない動き / サッカー / ニュースポーツ / 幼少期 / 体力・運動能力 / 身体活動量 / 二極化 / ボール運動 / 小学校体育 / ボールゲーム |
Outline of Research at the Start |
本研究では、体力差に配慮した小学校体育におけるボールゲームの指導プログラムを開発し、その有効性を検証することを目的とする。本研究の目的を達成するために、研究課題を以下の3点から構成した。【研究課題1】体力差に配慮した各種ゲームの体力つくりからみた負荷特性(横断的研究)【研究課題2】 単元計画に組み込んだゲームの授業効果(縦断的研究)【研究課題3】研究成果を踏まえた指導プログラムの提供
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Outline of Annual Research Achievements |
日本サッカー協会(2017)では運動の苦手な子どもがゲームを実施する際,壁ありゲームを推奨しているが,その効果について実証的に明らかにされてこなかった.本研究では,壁ありゲームと壁なしゲームの違いを検討し,壁ありゲームを導入することにより,楽しさを損ねることなく高強度身体活動を増加させることを示した.この研究成果は,日本体育・スポーツ・健康学会の学術誌『体育学研究」に掲載された. WHOの身体活動ガイドライン(2020)によると,1週間に3日は高強度の有酸素運動や筋肉・骨を強化する身体活動を取り入れるべきであると提言されている.また,諸外国の身体活動ガイドラインをレビューした研究(Parrish et al., 2020)においても,多くのガイドラインが中強度以上の目安だけでなく,高強度に限定した身体活動の目安が示されており,中強度だけでなく高強度の身体活動を確保することが重視されている。 その一方において,ゲーム中の「ボールを持たない時の動き」に関して課題があった.この理由の1つとして,日常であまり使うことのない足でボールを扱うボール操作の難しさが関係している可能性があった.そのために,ニュースポーツ「アルティメット」に着目し,「ボールを持たない動き」に対する理解と技能を深める取り組みを試行した.今後は,「ボールを持たない動き」の改善も含めた指導プログラムを開発するとともに,その授業効果を検証する予定である.なお,最近では,体力の低下は幼児期から始まっていることが指摘されていることから,石川県下の保育園の年長児を対象に,園内での身体活動量の現状と課題を把握した上で,身体活動量増加の取り組みを試行した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は,昨年度の実験から得られた研究成果をまとめて,論文として発刊することができた.【研究課題1】小学校体育におけるボール運動の体力つくりからみた負荷特性(横断的調査) 一方,ゲーム中の「ボールを持たない時の動き」に関して課題があった.この理由の1つとして,サッカーでは足でボールを操作することの困難さがあげられる.このことを踏まえて,ニュースポーツ「アルティメット」に着目し,「ボールを持たない時の動き」に対する理解と技能を深める取り組みを試行した.
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Strategy for Future Research Activity |
【研究課題2】小学校体育におけるボール運動の指導プログラムの開発と有効性の検証(縦断的調査)を行ったが,単元途中にインフルエンザやコロナにより授業を欠席する児童が複数生じたためサンプル数が少なくなってしまった.このことから,次年度は実施時期を含めて再検討する予定である.また,ニュースポーツ「アルティメット」の授業実践から得られた「ボールを持たない時の動き」を獲得するための手立てを指導プログラムに盛り込む予定である.
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