運動ストレスに対する期待感と予測的循環調節およびストレス反応系との関連
Project/Area Number |
22K11662
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
岩館 雅子 日本大学, 生産工学部, 准教授 (40409280)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳澤 一機 日本大学, 生産工学部, 講師 (50712311)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | 予測的循環調節 / 背外側前頭前野 / 心臓副交感神経活動 / 期待感 / 心臓自律神経活動 / ハンドグリップ / コルチゾール |
Outline of Research at the Start |
本研究は、運動準備期の予測的循環調節およびストレス反応系に影響する心理的要素を探る研究の一環として、運動ストレス対処能力についてのフィードバックを準備期の前に与え、それが肯定的な内容(高い期待感が生じる)の場合には、準備期における前頭皮質活動の増加を生じる一方、心循環応答およびストレス反応は低下を生じる、という仮説を明らかにすることを目指している。本研究の成果を通じ、不安感、努力感および期待感という心理的要素と運動ストレス予期反応との関連が明らかになると考えている。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、運動ストレスに対する期待感の高低が、準備期の背外側前頭前野(DLPFC)活動と心臓自律神経活動に及ぼす影響、そして、運動後の唾液ストレス反応に及ぼす影響を明らかにすることを目指している。 研究期間2年目は、本実験の実施とDLPFCと自律神経活動の関連についての考察を行った。本実験の実施については、研究期間1年目に作成した実験プロトコールを用いて、安静期~運動ストレス対処能力のフィードバック~準備期~運動期~回復期における、左右DLPFCの脳活動(NIRSによる脳血流信号)、心臓自律神経活動(心拍数、心拍変動からの心臓交感・副交感神経活動指標)、唾液ストレスマーカー(コルチゾールとアミラーゼ)の時系列データ12名分を記録することが出来た。記録したデータは、研究分担者とともに解析し、脳活動と心臓自律神経活動については概ね安定したデータが得られたことを確認した。唾液ストレスマーカーについては、本年度は有効値となるデータを取得することができた。しかしながら、脳活動や自律神経活動のデータに比較し、唾液データは個人間のデータのばらつきが大きいため、本年度のデータのみでは傾向を探るには難しいと判断された。そのため、研究期間3年目も同様のプロトコールを用いてデータ数を増やして分析を行う予定である。 次に、DLPFCと自律神経活動の関連について、期待感を操作しないプロトコールにおいて安静期から準備期におけるDLPFCは心臓副交感神経活動と正の相関を示すという実験結果についての考察を行い、論文投稿を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
3年目は実験は行わずにデータ分析に専念する予定であったが、再度実験を行い、データ数を増やす必要がでてきたため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間3年目についても1年目に作成したプロトコールを用いて実験を行い、統計的分析ができるようにデータ数を増やすことを目指していく。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)