Project/Area Number |
22K11665
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
柴田 篤志 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 助教 (10908883)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 児童 / 発育発達 / ランニングジャンプ / 跳躍高 / バイオメカニクス / 小学生 / 助走 / ジャンプ |
Outline of Research at the Start |
助走を用いて片脚で踏み切る運動は,様々なスポーツを行う上で必要となる基礎的な移動運動の1つであり,その踏切能力は跳躍高や跳躍距離で評価されることが多い.しかし,跳躍高や跳躍距離は助走スピードの影響を大きく受けるため,身体や筋力の発育発達に伴って疾走能力が大きく向上する児童を対象に踏切能力を跳躍高などから評価することは難しい.本研究では,児童を対象に助走を用いた片脚跳躍における踏切能力を踏切中に身体に作用する力から評価することでその発達過程を明らかにする.そして,踏切能力の発達と身体の発育,下肢の力発揮能力および疾走能力の発達との関係性を解明することを試みる.
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Outline of Annual Research Achievements |
助走を用いて片脚で踏み切る運動は、様々なスポーツを行う上で必要となる基礎的運動の1つである。助走跳躍の踏切能力は跳躍高や跳躍距離を用いて評価されることが多い。しかし、跳躍高や跳躍距離は助走スピードの影響を大きく受けることから、身体や筋力の発育発達に伴って疾走能力が大きく向上する小学生を対象に助走を用いた跳躍における踏切の能力を跳躍距離や跳躍高から評価することには課題があると考えられる。 そのため、本研究では (1) 児童を対象に助走を用いる片脚跳躍における踏切能力を踏切中に身体に作用する力から評価する手法を用いてその発達過程を明らかにすること、(2) 踏切能力の発達と身体の発育、下肢の力発揮能力および疾走能力の発達との関係性を解明することを試みる。(1) の課題に対し助走を用いる片脚跳躍における踏切能力を踏切中に身体に作用する力の有効性から評価する指標を大学生アスリート18名の助走を用いる片脚跳躍における地面反力および動作データをもとに検討した。踏切における力の有効性は踏切中に身体重心に作用した力を重心挙動への貢献ごとに評価する方法である。この評価方法は対象者の助走スピードや身体の発育発達による影響が少ないと考えられ、小学生児童の踏切評価にも適応できると考えられる。また、2023年度は(2)の下肢の力発揮能力の評価を行うため鉛直方向の力測定が可能なフォースプレートを導入し、鉛直方向への跳躍(垂直跳・Counter Movement Jump・ドロップジャンプ)における下肢の力発揮能力測定に向けた予備実験を実施した。予備実験では大学生アスリート26名を対象に、踏切中の下肢の力発揮を跳躍高、力積および力の立ち上がり(Rate of Force Development)から評価できることを確認した。現在は、対象者となる児童のスケジュール調整を進めており児童を対象とした予備実験で小学生児童に最適な助走条件などを決定次第、本実験を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
下肢の力発揮能力を測定するために必要な機材(フォースプレート)の納期が遅れたことで、下肢の力発揮能力の評価を行うための鉛直方向への跳躍(垂直跳・Counter Movement Jump・Drop Jump)における下肢の力発揮能力測定に向けた予備実験に遅れが生じた。 その影響もあり、2023年度は児童を対象とした本実験を進めることができず、導入したフォースプレートで得られたデータの処理方法の確立と評価方法について、大学生アスリートを用いた予備実験から検討するにとどまった。そのため、本実験の対象者である小学生児童のスケジュール調整などの再調整が必要となっており、当初の研究計画に対してやや遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
本実験でのデータ収集に必要な機材の整備やデータの処理方法や評価方法の検討については研究課題(1)、(2)ともに予備実験を進めることができた。助走を用いた片脚跳躍を踏切における力の有効性から評価する手法、下肢の力発揮能力を評価する方法を予備実験から確立することができたと考えられるため、これらの評価方法を用いて本実験を進めていくことを予定している。このことから、予定していた予備実験の進捗に遅れが生じてしまったことで本実験の計画に遅れが生じているが、現時点で本実験の対象者募集などを進めることができており、そのスケジュール調整を進めることで2024年度は本実験を実施することができると考えている。
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