Project/Area Number |
22K12020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 60060:Information network-related
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
塩川 茂樹 神奈川工科大学, 情報学部, 教授 (30303689)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 無線マルチホップネットワーク / 情報指向型ネットワーク / ルーティングプロトコル / 耐遅延・障害ネットワーク / eスポーツ / 無線ネットワーク / コンテンツ配信 |
Outline of Research at the Start |
近年,eスポーツが急速に世界中で普及し始めている.場所や時間を問わずオンラインで実施可能なeスポーツは今後ますます注目を集めると思われる.しかしながら,基盤となるネットワーク技術からゲーム依存症問題まで幅広い分野で多くの課題が存在するものの,急激な普及にそれらの解決が追い付いていない.本研究では,eスポーツ競技のコンテンツ配信に適したネットワーク技術課題に着目し,無線ネットワーク技術を発展させたコンテンツ配信プロトコルの開発を行う.データ管理および送信,動的通信経路構築,多重経路制御などを駆使したプロトコル開発により,eスポーツコンテンツの低遅延配信および同期配信の実現を図る.
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は,研究実施計画に記載の②eスポーツ競技コンテンツに適したコンテンツ管理プロトコルに関して2022年度に提案した手法の性能改善をはかった. 現在のネットワーク環境では,遅延や時刻同期等の問題から十分な公平性が担保されないという課題がある.特に有線・無線混在ネットワーク環境で行うeスポーツ競技では無線ネットワーク環境に対する性能要求が厳しくなる.そこでネットワークプロトコルの性能を向上させることで,eスポーツ用コンテンツ配信に関する問題解決を図ることが目的である.そのための手段として情報指向型ネットワークルーティングプロトコルに着目する.情報指向型ネットワークルーティングではコンテンツの要求があった場合に,いかに効率よくそのコンテンツを持っている端末(プロバイダ)を探すかが重要である. そこでプロバイダ探索パケットの応答状況から,実際にコンテンツ送信を要求するプロバイダの数を動的に変更させる手法(2022年度研究成果)に対して,新たにプロバイダの位置情報に応じてプロバイダ数を変更する手法を追加提案した.そしてコンテンツ取得の所要時間をさらに短縮させ,制御パケットの送信回数のさらなる削減を達成した. 次に,周辺端末の所持コンテンツ情報交換によりプロバイダ探索を高速化できるアルゴリズム(2022年度研究成果)に対して,中継端末の移動状況に応じてコンテンツ送信経路を動的に変更する手法を新たに追加し,コンテンツ取得率のさらなる向上を図った. また情報指向型ネットワーク以外のルーティングにおけるeスポーツ用コンテンツ配信を検討するため耐遅延・障害ネットワーク(DTN)にも着目し,端末の移動状況に応じてコンテンツデータの中継送信を判断する手法を提案し,コンテンツ送信遅延の低減を図った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の研究実績に関連して,国際会議発表2件,研究会発表2件の成果を挙げている.以上より本研究課題についてはおおむね順調に進展していると評価する.
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Strategy for Future Research Activity |
研究実施計画に記載の3つの研究テーマ①コンテンツ配信の遅延や同期のずれが競技に及ぼす影響の検証,②eスポーツ競技コンテンツに適したコンテンツ管理プ ロトコル,③無線ネットワークにおけるeスポーツコンテンツ配信システムの実装と性能評価について,引き続き検討を行う.②については2022年度に基礎的な 検討が進み,2023年度はより洗練された方式について検討が進んだため,引き続き性能改善を図る方式について検討する.①③については2023年度での検討があまり進んでいなかったため精力的に検討を行う. また,最近ではネットワーク制御に機械学習を取り入れることの優秀性が認められているため,本研究課題についても積極的に機械学習によるアプローチを取り 入れていく予定である.
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