Project/Area Number |
22K12407
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 63040:Environmental impact assessment-related
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
佐野 博幸 近畿大学, 医学部, 教授 (80325018)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 黄砂 / 越境大気汚染 / 全身性炎症 |
Outline of Research at the Start |
黄砂時、越境大気汚染が多い日とそれ以外の日で腎不全患者の全身性炎症と血液凝固能に差があるか比較し、黄砂、大陸からの越境大気汚染の健康影響を評価するとともに、黄砂による虚血性心疾患の発症メカニズムを明らかにする。腎不全患者50名を対象に、黄砂、越境大気汚染が多い2月から4月には2週間に1回、それ以外の月では月に1回血液検査を行い、末梢血液中の白血球数、好酸球数、好中球数、CRP、高感度CRP、IL-6、IL-8、TNF-α、YKL-40、ROSなどの炎症性物質とTAT、D-ダイマーなどの血液凝固・線溶因子を測定する。
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Outline of Annual Research Achievements |
粒子径別に大気粉塵を捕集できる器具を取り付けた粉塵捕集装置(ハイボリュームサンプラー)を屋上に設置し、黄砂飛来時と非黄砂飛来時のPM2.5、SPMについて捕集することに努めた。しかし、大気粉塵の捕集はできているが、2022年度は科学研究費決定前の3月と4月に黄砂が観測されたが、それ以降は12月に福岡県で黄砂が観測されたのみであった。このような状況のために採取粉塵は非黄砂日の粉塵と考えられ、成分解析は2023年度の黄砂日採取の粉塵と同時に行い、比較することにした。 透析患者からの採血も行ったが、現時点では非黄砂日の検体であり、白血球数、好酸球数、好中球数は測定したが、血清を-70℃にストックし、黄砂日に得られた血清と同時にCRP、高感度CRP、IL-6、 IL-8、TNF-α、YKL-40、ROSなどの炎症性物質を測定することにした。 現時点では、越境大気粉塵ではない非黄砂日の大気粉塵の採取とコントロールとしての被検者検体をストックしたところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
越境大気粉塵の確定には黄砂飛来が決め手となるが、2022年度はほぼ黄砂観測日がなかった。このために粉塵捕集を行っているが、非黄砂日、国内大気粉塵の捕集となっている。また、被検者からの血液採取もコントロールのみとなっている。2022年度に大阪への黄砂飛来日がほぼなかったことが研究予定の半分しか進まなかった原因となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は4月から大阪へも大量の黄砂日が認められ、粉塵捕集、検体採取も行えている。 既に白血球数、好酸球数、好中球数、CRP、TAT、D-ダイマーの測定を行っている。今後は、保存血清で高感度CRP、IL-6、 TNF-α、YKL-40をELISAキットで測定する予定である。 また、捕集した粉塵(PM2.5、黄砂)の金属成分解析とELISAキットでのエンドトキシン濃度を測定する。 また、捕集した粉塵刺激による、THP1細胞を用いたIL-8などの炎症性物質産生能評価は次年度に行う予定である。
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