Project/Area Number |
22K12521
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
安達 祐子 上智大学, 外国語学部, 教授 (90449083)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | ロシア / ロシアと中国 / 権威主義的資本主義 / 非公式性 / 国家と企業 / 権威主義体制と経済発展 |
Outline of Research at the Start |
権威主義は経済成長に資するのか? 権威主義体制と経済発展との間柄にはどのような特徴があるのか? 経済成長は権威主義体制の脆弱性を高めるか? 近年、国際社会における権威主義国家の存在感が増している。権威主義体制国家の代表格として位置付けられているのは中国とロシアである。権威主義国家が脚光を浴びている背景には、経済大国になった中国の台頭がある。ロシアもソ連崩壊後に経済発展を遂げた。 では権威主義体制国で資本主義経済がどのように機能しているのか。本研究では、21世紀に台頭する権威主義大国の経済について、その制度的特徴やその動きとしくみに関する比較分析を試みる。
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Outline of Annual Research Achievements |
権威主義は経済成長に資するのであろうか。権威主義大国における経済発展にはいかなる特徴がみられるのか。権威主義体制と経済発展には相関関係があるのか。経済成長は権威主義体制の脆弱性を高めるであろうか。権威主義体制の持続のために経済はどのような位置付けを担うのか。 本研究は、権威主義大国として知られるロシアと中国を中心に、権威主義体制と経済発展の関係を明らかにすることを目的としている。権威主義体制の研究は、主として民主主義の後退と権威主義の台頭、という政治的文脈で進んでいるが、経済発展と権威主義の関連を中心的に検証した研究については、より一層進める余地がある。権威主義国家の経済発展といえば、中国の躍進がある。中国に関しては、ロシアに比べて、これまで蓄積された研究がある。ロシアについては、体系的にあまり研究が蓄積されているとはいえない。また、ロシアも中国も、国家主導型で市場経済を導入した大国であるが、違いも多い。その比較検証も不十分である。 そこで本研究では、ロシアと中国における、「権威主義体制と市場経済の結合」を支えるメカニズムの比較分析を試みる。その際に軸となるのが、国家と企業、政府と企業との間に精製する相互浸透関係を踏まえた研究である。より具体的には、フォーマル(公式)とインフォーマル(非公式)な関係や制度・慣行の連関を手がかりとして解明する。 初年度に引き続き、今年度は、ロシアに関する動きを中心に研究を進めた。論文や報告を行い、出版成果もあり、国内外での研究報告も行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理由 年度内のロシアで在外調査を予定していた。しかし、ウクライナ侵攻により、現地調査が困難な状況が続いている。ヒヤリング調査の方法についても、引き続き検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に続いて、権威主義体制と市場経済の融合を支えるメカニズムについて、分析を精緻化させる。 さらに、「公式(フォーマル)なもの」と「非公式(インフォーマル)なもの」の連関についての議論も、精緻化が必要である。ロシアと中国について、比較分析に耐えうる考察を行う。事例研究を交えて、進めていく方針である。 現地調査についても、制約があるなかでどのように進めていくか、検討が必要である。
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Report
(2 results)
Research Products
(15 results)