Project/Area Number |
22K12702
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90010:Design-related
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
冨本 浩一郎 山口大学, 国際総合科学部, 講師 (80763177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 康平 長岡造形大学, 造形研究科, 准教授 (80869660)
伊藤 慎一郎 京都産業大学, 情報理工学部, 准教授 (60826098)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | デジタルファブリケーション / 福祉施設 / ファブ施設 / ワークショップ / 福祉 / インクルーシブデザイン / ものづくり技術 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、福祉施設によるデジタルファブリケーション(以下DF)の導入及びその後の主体的利用について、DFを導入している国内の福祉施設や、国内外のファブ施設における福祉的な技術利用の実践的な事例調査やインクルーシブデザインのアプローチによる実践的なワークショップを通して、ユーザー(福祉施設)とテクノロジー(DF)との「接点」(道具・場・支援)から課題を明らかにし、技術の導入に関する障壁とそれを低減する要件について検討することを目的とした研究である。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度はデジタル工作機械を実践的に活用している国内の福祉施設への訪問調査およびファブ施設における福祉的なものづくりに関する実態把握を目的に国内のファブ施設へ訪問調査を行った。福祉施設に対する調査は前年度に引き続き追加調査として6施設を訪問した。ファブ施設においては、DFの「テクノロジーの機能的側面とその可能性の視点」に関する調査として8施設を訪問した。各訪問調査では、事前に実施したアンケート調査結果に基づき、研究分担者と共に施設担当者へのインタビュー調査を行った。調査の結果、前年度の調査で明らかになった福祉施設におけるDF利用に関するステークホルダーの特徴や詳細な関わり方についてユーザーサイド(施設)とテクノロジー(DF)サイドそれぞれの観点から詳細な分析が可能になった。 また2025年度に計画しているワークショップの試行を目的に「福祉の現場と地域をつなぐこれからのものづくりの場のあり方とは?」をテーマとしたデザインワークショップ「GlobalGoalsJam Yamaguchi/Shunan 2023」を開催した。参加者が山口県周南市の福祉施設を訪れ、福祉現場におけるものづくりに関する課題に対してデザイン提案を行なった。ワークショップの成果は、記録動画の公開およびワーカイブ冊子の制作を行なった。本ワークショップは、ユーザーとテクノロジーの接点に関わるステークホルダーを対象に実施するワークショップのトライアルとして位置付けたものである。ワークショップでは、本研究の訪問調査対象であった福祉施設をオンラインで繋ぎながら同テーマに関する課題の共有を行なうなど、本研究が対象とする多様な参加者を巻き込んだワークショッププログラムの試行ができた。このワークショップをベースに4年目の福祉施設における主体的なDF活用に関する要件を検証するワークショップの設計を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目となる2023年度は国内のDF活用実績のある福祉施設および国内のファブ施設を対象に計14施設に対して調査を実施できた。調査結果の分析は継続して行なっており、得られた知見をもとにユーザーとテクノロジーの接点と具体的な課題を視覚化するためのステークホルダーマップを作成予定である。前年度はコロナ禍により予定調査数が未達成であったことから「やや遅れている」としていた。しかし、2年目に不足していた福祉施設への調査の補完および予定していたファブ施設の調査はほぼ計画通りに実施することができたこと、また4年目に計画しているワークショップの試行を前倒して実施できたことから進捗状況を「おおむね順調に進んでいる」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目となる2024年度は、海外ファブ施設の視察を予定している。しかし、近年の燃油価格高騰による旅費の高騰によって見直しが必要となる可能性がある。その場合は、国内ファブ施設調査で得られた知見や国内外のファブネットワークを介して、可能な範囲でオンライン調査等に代替し情報収集を行うことなどを含め、可能な範囲で実行することとする。 また前年度実施したワークショップの試行をもとに、4年目に実施するワークショップの設計を進める。
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