Project/Area Number |
22K15319
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 47060:Clinical pharmacy-related
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
新村 貴博 徳島大学, 病院, 特任助教 (50910014)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | 心筋炎 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 大規模医療情報 / 医療ビッグデータ / 副作用 |
Outline of Research at the Start |
がん免疫療法の進歩により、がん患者の生命予後は大きく改善した。一方で、がん免疫療法のキードラッグである免疫チェックポイント阻害剤 (Immune Checkpoint Inhibitor: ICI) に よって誘発される心筋炎は致死率が非常に高く、治療薬の開発が喫緊の課題となっている。しかしながら、ICI関連心筋炎の発症メカニズムは不明な部分も多く、いまだ有効な治療薬は開発されていない。 本研究では、オミクスデータ解析と医療ビッグデータ解析を組み合わせ、既存薬の中からICI関連心筋炎に対する治療薬候補を探索することを目的とする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
がん免疫療法のキードラッグである免疫チェックポイント阻害剤によって誘発される心筋炎は致死率が非常に高く、治療薬の開発が喫緊の課題となっている。しかしながら、ICI関連心筋炎の発症メカニズムは不明な部分も多く、いまだ有効な治療薬は開発されていない。 本研究では、オミクスデータ解析と医療ビッグデータ解析を組み合わせ、既存薬の中からICI関連心筋炎に対する治療薬候補を探索することを目的とした。 2023年度は、データベース解析により見出された候補薬の有効性を動物実験により評価した。その結果、PD-1 KOマウスを用いた実験により、生活習慣病治療薬の一つが心筋における炎症細胞浸潤を有意に抑制していることが明らかとなった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り2023年度は、免疫チェックポイント阻害剤関連心筋炎のモデルマウスを用いて、候補薬剤の有効性を評価した。主要な評価項目である心筋組織における炎症細胞浸潤を評価し、候補薬剤の有効性が確認できたため、おおむね順調に進展していると判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、引き続き免疫チェックポイント阻害剤関連心筋炎のモデルマウスを用いた実験を進める。すでに心筋病理組織評価より、候補薬剤が心筋における炎症細胞浸潤を抑制していることが明らかとなっているため、2024年度は炎症抑制機序の解明を進める。具体的に、免疫組織染色により、T細胞の浸潤を評価するとともに心筋組織における遺伝子発現解析などを通して、候補薬剤の作用機序の評価をおこなう予定である。
|