Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
心疾患時に生じる心臓への単球浸潤はその病状を大きく左右する。申請者はこれまでの研究にて、慢性腎臓病(CKD)が単球の炎症活性化機能を亢進させ、心不全を増悪させることを明らかにしたが、この研究では心臓単球の「質」を解析したのみで、心臓単球の「量」が増加する原因については解明できていない。申請者はその後の検討で、この単球浸潤量の増加に腸管免疫と腸内細菌叢の変化が関与する、という結果を得ている。そこで本研究では①腎障害が腸管免疫を変容させ、腸内細菌叢のバランスを変化させる機構の解明、②単球浸潤を増加させる腸内細菌由来物質の探索/同定を行う。