Project/Area Number |
22K15673
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52010:General internal medicine-related
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
島守 祐月 自治医科大学, 医学部, ポスト・ドクター (40816873)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | バクテリオファージ / ファージセラピー / 腸内細菌叢 |
Outline of Research at the Start |
腸内細菌叢の乱れは様々な疾病を引き起こすが、他の腸内細菌に影響を与えずに疾病原因細菌のみを狙って除去する方法が無いため、細菌叢の乱れが要因となる疾病治療は臨床上難しい。そこで、特定の細菌にのみ感染するバクテリオファージを用いた抗菌療法であるファージセラピーが注目されている。しかし、ファージは消化管を通過する際に胃酸や酵素により失活する問題があり、腸内細菌叢の細菌を標的とする治療にファージセラピーを用いる際にはファージを安全に腸管内まで送達させる技術が求められる。本研究ではモデルマウスを用いて、ファージの殺菌力を維持したまま腸内細菌叢まで送達できる経口投与法を確立することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ファージの特性を利用し"細菌叢の乱れ"を是正しするために、ファージ製剤の腸管内への送達システムを構築することを目指し、細菌叢の乱れが原因の疾病を治療することを最終的な目的としている。R3年度は、標的細菌に感染する数種類のファージをマウス1匹あたりに10^9PFUずつ経口投与した。投与後4時間から6時間後をピークに、糞便200mgあたり10^6 PFUのファージが検出され、24時間後には糞便200mgあたり10^2~3 PFUになった。この結果はファージ間では差が見られなかった。また、疾患モデルマウスも構築済みである。モデルマウスに対してファージを経口投与し、その殺菌効果及び腸管送達率を評価する実験が実行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
モデルマウスに対する標的細菌やファージの投与量などの条件検討に予定より時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
R3年度の実験結果をもとに、より優れた送達率と殺菌効力を持つファージを選定する。このファージを用いてファージ製剤を作製し、まずin vitroでの予備試験を行う。予備試験では人工胃液及び腸液を用いた条件下におけるファージ製剤の安定性及び殺菌力を評価する。予備試験における条件検討の後、疾患モデルマウスを用いたin vivo試験を行い、その効果を評価する。
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