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ギラン・バレー症候群における補体プロファイルの網羅的解析による個別化治療の開発

Research Project

Project/Area Number 22K15703
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 52020:Neurology-related
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

中村 圭吾  千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (00370180)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Keywordsギラン・バレー症候群 / 補体 / ニューロパチー / 自己免疫介在性
Outline of Research at the Start

ギラン・バレー症候群(GBS)は、急性自己免疫性ニューロパチーであり、従来の治療を行っても、25%の患者に重篤な後遺症を遺しうるため新規治療開発が必要である。GBS病態において補体系とよばれる免疫機能が重要な役割を果たしており、抗補体薬の有効性が明らかにされつつある。補体には多数の因子が含まれており、GBS病態において重要な役割を有している因子は特定されていない。そこで本研究では、当科で治療を行ったGBS患者の急性期の保存血清を用いて補体因子を網羅的に解析し、GBSの病態解明および新規治療ターゲットの発見を目指している。

Outline of Annual Research Achievements

ギラン・バレー症候群(GBS)は、急性自己免疫性ニューロパチーであり、免疫グロブリン大量静注療法および血漿交換療法など従来の免疫学的治療を行っても尚、死亡率は約5%、48週後に介助歩行が必要な割合は約20%となっている。予後不良例に対する2コース目の免疫グロブリン治療の有効性についてプラセボ対照二重盲検比較試験で検証されたが、否定的な結果となり、新規治療開発が緊縛の課題となっている。近年、GBS病態において補体活性化の終末産物であるC5b-9(膜侵襲性複合体)が軸索変性を惹起することが明らかになりつつあり、エクリズマブ(ヒト化抗補体C5モノクローナル抗体:終末補体活性化経路を阻止)を用いた第Ⅱ相試験での有効性が示されたことから、病態および治療ターゲットとして補体系が注目されている。一方、GBSには軸索型と脱髄型の2病型が存在し、軸索型においてはC5b-9が軸索障害をきたす機序が証明されているが、脱髄型におけるその機序の関与は未だ不明である。また、補体活性化には第二経路も存在するが、GBS病態における第二経路の関与も不明である。そこで本研究ではGBSの各病型における補体活性化経路の中での有効な治療点を明確にして補体阻害薬治療の理論的基盤の構築を目的として急性期GBS患者の血清中の活性化補体成分とproperdin、factor B・Hなどの調節因子について古典経路、共通経路のみならず第二経路を含め網羅的解析を進める予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当施設で診療を行ったギラン・バレー症候群患者で血清保存のある患者をピックアップ、本研究への同意を確認(オプトアウトで不可の場合は再同意を取得)した。
前年度に引き続き該当患者の保存血清の収集とともに臨床情報(年齢、性別、functional grade、電気生理学的分類、各種評価スケール、自己抗体の有無など)を約40症例分収集した。その他、陽性疾患対照、陰性疾患対照、健常対照の血清についても収集、データ整理を進めたが、臨床業務に要する時間が多くなり進捗が遅れてしまった。
そのため補体の測定に使用する研究費の使用がなく次年度の使用となった。これは次年度に補体の測定に使用予定である。

Strategy for Future Research Activity

収集した血清検体を用いて活性化補体成分とproperdin、factor B・Hなどの調節因子の測定、および測定結果と収集した臨床情報との関連について解析を進め、GBS各病型における補体活性化経路の中での有効な治療点を検討していく予定である。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report

URL: 

Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

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