Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
ストレスによる抑うつ・不安行動の亢進に脳内炎症が重要な役割を担うことが報告されている。動物実験にて、ケトン体であるβ-ヒドロキシ酪酸(BHB)の投与がストレスによる抑うつ・不安行動や炎症性物質を抑制することが報告され、その効果が期待されている。しかし、ストレス下での内因性BHB動態の検証は十分ではない。これまでの研究では、ストレスにより血中BHB濃度が上昇すると同時に脳内炎症性物質が活性化、抑うつ・不安行動が亢進することを報告してきた。本研究ではストレス下で内因性BHBが脳内炎症に対し生体防御反応的に応答するのではないかと仮説を立て、この応答がストレス脆弱性の診断的指標となりうるかを検証する。