Effects of noninvasive brain stimulation on antisocial behavior in Anorexia Nervosa
Project/Area Number |
22K15786
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
磯部 昌憲 京都大学, 医学研究科, 助教 (10777981)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 摂食障害 / 脳機能的MRI / 非侵襲性脳刺激 / 経頭蓋直流電気刺激法(tDCS) / 反社会的行動 / 神経性やせ症 / MRI / 脳機能的結合 / 経頭蓋直流電気刺激法 |
Outline of Research at the Start |
神経性やせ症(AN)では、その重症度と関連し「万引き行為」が止めづらい患者がいることが知られる。再犯率の高さには、行動変容の難しさの影響が想定されるが、その脳内機構やANに多い理由は依然不明である。 万引き再犯における行動変容とは、言い換えれば「既存の継続行動」と「新たな探索行動」のトレードオフの中で、望ましくない行動を手放して探索行動を選択することである。健常者では、前頭極(FPC)の非侵襲性刺激が「適切な探索行動」を誘導する報告があり、AN患者でも効果的な介入方法となる可能性がある。 本研究では、ANの万引き行為を説明する脳機能的結合の同定と、経頭蓋直流電気刺激による行動変容の誘導を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
神経性やせ症(AN)患者では万引き行為を多く認め、再犯も多く重症度と関連することが知られる。好ましくない方策で安定した行動からの変容の難しさが、再犯率にも影響を与えていることが想定され、行動変容を誘導できる介入方法の開発が待たれる。行動変容、すなわちそれまでと異なる行動を選択するためには「新たな行動の探索」が重要で、前頭極(FPC)はその中心的脳領域であると考えられる。健常被験者(HC)ではFPCに対する非侵襲性脳刺激によって異なる行動が誘導される報告があるが、AN患者では明らかではない。本研究では、AN患者のFPCを中心とした脳機能的結合についてHC等と比較することで、ANと万引き行為の関連を説明する結合を同定し、さらにその脳機能的結合を標的としてAN患者に対して経頭蓋直流電気刺激(tDCS)を実施することで活性化および不活化し、行動変容の誘導方法と疾患モデルの確立を目指している。今年度においては、AN患者を対象としたtDCS研究の実施プロトコルにおけるターゲット部位の選定のため、引き続きHC群およびAN群に実施した安静時脳機能的MRI(fMRI)の画像解析を実施し、関心領域としてFPCのほか注意の切り替えに関連する側頭頭頂連合野(TPJ; temporal parietal junction)、強迫症状に関連する背側線条帯(被殻、尾状核)、脳内報酬系に位置付けられる腹側線条帯(nucleus accumbens)を設定したところ、FPCと被殻の脳機能的結合がHC群と比較してAN群で有意に高いことが指摘された。また、HC群においてみられたその脳機能的結合の強度と、行動実験で明らかになった行動変容頻度との相関は、AN群においてはみられなかった、などの結果を得た。また、tDCSのパイロット研究のためHC群の被験者リクルート、およびAN群の被験者選定を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウィルス流行に対する感染症対策は緩和されたが、頻度の高い通院を必要としていないAN寛解群のリクルートは引き続き実施しづらい状況にあったため、低体重や低栄養による脳器質的・機能的影響と疾患特異的な器質的・機能的変化を弁別することを目指して実施している、低体重の健常被験者への脳画像撮影については実施症例を増加させるとともに、これまでに取得された脳画像データの解析と発表を中心に行った。低体重健常者脳画像データについても、比較解析を行う段階に至っている。また、先行研究課題である「神経性やせ症患者における反社会的行動とその神経基盤」の実施データの解析も進め、本研究に資する成果が得られている。tDCS実施に向けた倫理委員会審査等の事前準備、および行動実験課題の作成、および健常被験者を対象としたパイロット研究の実施については、当初の予定通りに進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
健常者5例を対象としてtDCSを用いたパイロット研究を実施し、行動実験結果をふまえてtDCSの標的部位と実施プロトコルの小修正を実施する。被験者のプロトコル策定のために実施した画像解析の結果や上記過程で得られた結果については、本年度から来年度にかけて随時学会発表を複数予定しており、参加した専門学会において当該解析の最先端の解析手法について情報収集することで、データ取得後に知見を得るまでのプロセスを加速する。また、AN群へのtDCS実施を見据え、被験者リクルートをスムーズに実施するため周辺の医療機関への協力依頼を行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Systematic reduction of gray matter volume in anorexia nervosa, but relative enlargement with clinical symptoms in the prefrontal and posterior insular cortices: a multicenter neuroimaging study2024
Author(s)
Tose Keima, Takamura Tsunehiko, Isobe Masanori, Hirano Yoshiyuki, Sato Yasuhiro, Kodama Naoki, Yoshihara Kazufumi, Maikusa Norihide, Moriguchi Yoshiya, Noda Tomomi et al.
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Journal Title
Molecular Psychiatry
Volume: なし
Issue: 4
Pages: 1-11
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] Decreased Idea Fluency in Patients with Anorexia Nervosa2022
Author(s)
Momo Sunada, Yukiko Seta, Tomomi Noda, Michiko Kawabata, Kana Morimoto, Keima Tose, Ryo Mishima, Haruka Kozuki, Teruhisa Uwatoko, Toshiya Murai, Masanori Isobe
Organizer
Neuroscience 2022
Related Report
Int'l Joint Research
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