Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
食事からの過剰なリン摂取は、慢性腎臓病、骨・血管疾患を促進させるのみならず、多臓器に渡り細胞老化を進行させ生活習慣病や老化様症状が起こるリスクとなる。リン酸は生体に必須な栄養素であり、多くの細胞はSLC20A1(PiT-1)によるリン酸取り込み能と、リン酸トランスポーターXPR1による細胞内から細胞外へのリン酸排出能を持つ。本研究は、高リン血症によって生じる様々な臓器でのリン蓄積が誘導する老化様症状に対し、XPR1によるリン酸排出能が抑制作用を持つ可能性を予想し、XPR1によるリン毒性からの臓器・細胞保護作用を解析することで、生体のリン毒性防御機構を解明する。