Project/Area Number |
22K18578
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大谷 奨 筑波大学, 人間系, 教授 (70223857)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 一期生 / 新構想大学 / 医科大学 / 高等専門学校 / オーラル・ヒストリー |
Outline of Research at the Start |
本研究は、高等専門学校、単科国立医大、新構想大学(総称して新構想系高等教育機関)の一期生に対し、入学の動機、学修・学生生活の実際、校風や伝統の形成への関与、卒業後の進路、自身のライフコースにとっての在学の意義などについてインタビューを試みる。これらの教育機関は、新しい構想の下創設されたものの、その理念の是非については十分に総括されることなく現在に至っていると考える。そこで一期生本人に、入学時や在学時はどのような学校や大学として認識していたか、現在どのように考えるかを直接尋ねることで、この新構想系高等教育機関の併設が進められてきた戦後日本高等教育政策のユーザー側からの政策評価を試みるものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究期間の2年目にあたる令和5年度においては、本格的なヒアリング作業に着手した。具体的な実績は以下の通りである。 ①技術科学大学一期生の2名にヒアリングを行った。1名については令和5年度中に、(1)入学の動機、(2)在学時について、(3)卒業後から現在までの振り返りの計3回の聞き取りを終え、(1)(2)については取りまとめも終えている。もう1名については、(1)の作業を終え、現在取りまとめを行っている。 ②鹿屋体育大学一期生の2名にヒアリングを行った。1名については(1)(2)の作業を終えうち(1)については取りまとめも終えている。もう1名については(1)の作業と取りまとめを終えている。 ③旭川医科大学二期生1名にヒアリングを行った(旭川医科大学は一期生が1973年11月入学、二期生がそのわずか5ヶ月後の1974年4月入学であるため、二期生も開学直後の入学生とみなせると考えることとした)。(1)についてはとりまとめを終え、(2)についての聞き取りを完了している。 この段階で指摘できるのは、一期生の方々が新構想系大学の存在を知ったのは、高校3年あるいは高専5年といった最終学年であったことでは比較的共通していることであり。一方、新構想大学の理念については、入学前からある程度理解していた方もおられた一方、入学後卒業までの間に徐々にそれを実感していったとする発言もみられた。ただ、自分たちが伝統を作っていくのだという責任や使命感についての発言が多くの方からあった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の遂行にあたってはまず一期生を探して、聞き取りの協力を得ることが大前提となっており、そのための時間を多く要することとなった。また、インタビューの日程の調整、文字起こし後の文章についての確認のやりとりにも予想以上に時間がかかることになった。 しかし了解を得ることができれば、インタビューそのものは比較的順調に実施できており、上記のように、文章の確定までには時間がとられるものの、おおむね期待通りの内容を得ることができていると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続き、技術科学大学、鹿屋体育大一期生からの聞き取りを継続する。同時に、旭川医科大学開学に続いて各地で設立された国立医科大学一期生のインタビューにとりかかる。すでに依頼のルートは構築済みであるため、事前準備が整い次第、日程調整を行い聞き取りを実施する。あわせて、上越、兵庫、鳴門といった教育大学一期生のインタビューを実施したい。さしあたり、縁故をたどることができそうな兵庫教育大学の一期生へのアプローチを試み、従前と同様の手続きで、インタビューの了解をいただき、その実施に着手したい。
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