Project/Area Number |
22K18612
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小野 雄一 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70280352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
殷 成久 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 教授 (20512180)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 自己調整学習 / 振り返り活動 / 学習行動 / 学習行動データ / マイクロコンテンツ / 対面レッスン / オンライン学習行動 / 内在的趣向性 / 隙間時間学習支援 |
Outline of Research at the Start |
本研究は授業時間外の隙間時間において「内在的趣向性(好きなこと)」に基づく自由で多様なICTの学びが教科カリキュラムが設定する学習目標にどのように到達するかを実証し,各種学習行動データとメタ認知や学習方略などの関係性を検証するものである。本研究は音楽や料理など身近でヒトの文化的で豊かな営みに大きく影響を与えるとされる内在的趣向性(好きなこと)に着目する。好きなことの学習に伴う認知スキルを強化し、それらを隙間時間外国語学習に向けようとするものである。DXパラダイムにおいて「学びの多様化」への期待を踏まえDX時代の「学びの多様化」に対して「個々の強みを重視した」学びの提言を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は昨年度にお試しで実施した実験結果を踏まえて、2クラスの大学生を対象にした実証実験を春学期の期間を使用して実施した。また、学習支援としての振り返り活動を行うことによって、そこまでの学習に対する内省を促し、翌週の学習の目安を予見させることとした。これは、自己調整学習における自己調整学習能力の活性化を促すものであり、このことによってより学習が恒常化できるかという課題に対する効果を検証することとした。 その結果、学習が持続できない学習者は、振り返りの時に単なるリマインダーとしてとらえ、特に不快な異性や計画設定ができていないことがわかり、振り返り活動時の意識が学習行動をある程度予測できる可能性が出てきた。また、自由に好きな学習を行えば良いのではあるが、結果的には自分のやりたい活動が絞られている様子が大雑把ではあるが見えてきている。 この実験結果のデータの分析についてはまだまだ途中段階であるため、今後の分析の結果を経て報告するものとするが、学習者の反応は極めて肯定的であった。やはり、短いマイクロコンテンツで構成されている教材は取り扱いが便利であるという評価を受けている。また、教材の内容についても概ね無理のない範囲で行われているということがアンケートの結果からわかってきている。 今後のデータ分析については、実際の学習時間、そして、リフレクション活動の際にどのような反省を述べているのか、この両面からの分析を通して、学習者の学習行動の可視化をおこなっていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は研究協力者としての大学院生が自身の修士論文研究に時間をとることとなり、また代表者自身の時間的な制約も重なったことから、データの分析が遅れてしまっていた。新年度になって、新たなプロジェクトを実施する前段としてのデータ分析を至急進めていく必要がある。そのうえで、その結果について学会発表、論文執筆をおこなっていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は最終年になるため、まずは、昨年度のデータ分析と最終的な実証研究を実施する予定である。この実験では、問題点として挙げられていた、学生ならではの、また、社会人の利用での使用状況を分析し、life-ling learningを想定した学習について考察を行う予定である。 最終年度は、各種学会誌への論文投稿を行う。また、Poliglotsとの共同研究の成果として、産学連携関係の会合に参加する予定である。現在のところ来年度3月に行われる学会に投稿できるよう取り組む予定である。
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