Project/Area Number |
22K20179
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0107:Economics, business administration, and related fields
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Research Institution | Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization |
Principal Investigator |
明日山 陽子 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 開発研究センター 企業・産業研究グループ, 研究員 (40648325)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 起業 / タスク / 中間管理職 / 企業の意思決定 / 企業組織 / 意思決定 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、企業組織のあり方(労働者が従事するタスクの構成、中間管理職の行動、組織の意思決定の方法)が、(1) 部署や企業、国などによって、どのように異なるのかを明らかにし、 (2) その違いが労働者や企業、経済全体のパフォーマンスにどのような影響を与えるのか、データを用いて検証するものである。具体的には以下、3テーマについて分析する。 テーマ1:従業員のタスク学習環境が起業にもたらす影響 テーマ2:中間管理職の行動が従業員の生産性(離職・人事評価・仕事満足度)に与える影響 テーマ3:共同意思決定が労働者・企業のパフォーマンスに与える影響
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Outline of Annual Research Achievements |
以下、本研究の3つのテーマごとに研究業績の概要を報告する。 テーマ1:従業員のタスク学習環境が起業にもたらす影響について、国際成人力調査(PIAAC)とGlobal Entrepreneurship Monitor (GEM) という2つの国際比較調査データを主に用いて実証分析を行った。2023年度は、所外のワークショップで報告し、それまでに頂いたコメントも参考にしながら追加分析を行った。かなり大幅に論文を改定し、英文学術誌へ投稿した。起業家のタスクに関する研究や起業エコシステムにおける人材開発についての研究への貢献が見込まれる。 テーマ2:一企業の人事データを用いて、中間管理職の行動が部下や中間管理職自身の生産性(離職・人事評価・昇進等)に与える影響を実証分析する共同研究である。中間管理職の行動特性について詳細な分析が行えることが強みである。2023年度は、追加分析を行い、学術コンファレンスで報告し、RIETI Discussion Paperとして公開した。 テーマ3:当初は、共同意思決定が労働者・企業のパフォーマンス(変革スピード、イノベーション等)に与える影響について理論・実証分析を行うものであった。しかし、当初想定していたデータでは分析が難しいことが判明したため、より広く、意思決定のためのコミュニケーションのあり方が、労働者・企業のパフォーマンスに与える影響に焦点を当てて、分析を開始している。特に経済学では理論・実証ともに研究蓄積が限定的な分野である。2023年度は、前年度に分析を開始したデータに最新年のデータを追加し初歩的な分析を進めた他、幅広く関連研究に目を通し、分析戦略を練り直した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
テーマ1, 2については、多少遅れは見られるものの初稿は完成しており、ほぼ、当初の計画通りである。テーマ3については、当初予定していたデータでは分析が難しいこと、また研究蓄積が限定的な分野であり、試行錯誤が多いこと、本務等の都合から、当初の予定(2年目に論文執筆)からは遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
テーマ1: 現在、英文学術誌に投稿中であるため、2024年度は査読結果に基づく論文修正・再投稿、論文採択を目指す。 テーマ2: 2024年度に英文学術誌に投稿し、査読結果に基づく論文修正・再投稿、論文採択を目指す。 テーマ3: 2024年度は、実証分析を精緻化し、理論モデルを構築し(理論モデルは研究協力者がメインで担当)、論文を執筆、セミナー・学会での発表、論文投稿を行う予定である。
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