Project/Area Number |
22K20240
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | Hokkaido University of Education (2023) Hirosaki University (2022) |
Principal Investigator |
金崎 惣一 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (80968339)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
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Keywords | サウンドスケープ / サウンド・エデュケーション / 音楽教育 / 地域の音環境 / 創作 / 想起 |
Outline of Research at the Start |
近年行われてきた「地域」と「音楽教育」に関わる研究では,既成の音楽を前提とした人々の協働的活動に焦点が置かれてきた。しかしながら,「地域」という場を前提とし,元々その場にある音資源,すなわち「身の回りの音環境」を前提とした音楽活動に関する議論はなされていない。そこで本研究は,「地域の音資源」を活用した音楽教育プログラムの構想,実践を目的とする。そして実践の参加者に対し,どのような音楽的変化を促すことが可能となるか明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「地域」と「音楽教育」に関わる既存の研究が既成の音楽を前提とした人々の協働的活動に焦点が置かれてきた反面、「地域」という場を前提とし、元々その場にある音資源、すなわち「身の回りの音環境」を前提とした音楽活動に関する議論はなされていないことを問題視している。これを背景として、身の回りの音環境を基盤とする音楽教育プログラムを構想し実践することで、実践の参加者に対してどのような音楽的な変化を促すことができるか、について明らかにすることをを目的としている。2023年度は研究所属機関の変更や当初の研究計画からの変更を踏まえて、流動的に研究を進めることとなった。また周囲の音環境を基盤とする活動による活動者の音楽的な変化の推移を明らかにするために継続的な実践の実施と観察が必要であることを念頭において研究を進めた。
1.大学生や教職員を対象に、「地域の音環境」を基盤としたいくつかの音楽教育プログラムを実施した。またプログラムを通して、活動者たちが「地域の音環境」をどのように捉え、創作活動へ活用しようとしているか聞き取りや観察、検討を重ねた。実践結果については現在取りまとめている最中である。なお、この調査については次年度においても継続的に実施することを予定している。
2.聴取した音響を何らかの別の感覚情報へ変換しようとする際に関わってくる「想起」について生態学的想起論を主として文献調査を行った。この結果として、音楽教育の現場で頻繁に用いられる「イメージ」と想起の相違についての課題が浮き彫りとなった。この課題については本研究課題を終えるまでに明確化することは困難であるが、引き続き検討を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、研究に支障をきたす社会状況の関係もあり達成度として遅れが出たものの、今年度に関してはおおむね順調に研究を推進できている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、学生や教職員を対象としたいくつかの実践を行うことができた。また実践の理論的背景についても、その取っ掛かりや今後につながる調査を行うことができた。今後は、一般市民向けのワークショップにおいて本研究実践の実施を計画・遂行する予定である。この経過や成果は学会発表等にて公表する予定である。
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