Project/Area Number |
22K20293
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
木村 光宏 岡山理科大学, グローバルセンター, 講師 (70965649)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 国際バカロレア / 教員養成 / 批判的思考 / 授業開発 / 教員の成長 / 教員養成教育 / 教師教育 / 教育方法 / 国際教育 / グローバル人材育成 / 授業分析 |
Outline of Research at the Start |
現在、生徒・教員の相互作用である授業で、いかに批判的思考育成がなされているかについての研究が求められている。 批判的思考は物事を理論的・多面的・客観的に捉える思考とされ、学習指導要領でもその要素が重要視されている。 本研究では、国際バカロレア(以下IB)教員養成プログラムにおける、在学生及び修了生の授業分析及び質問紙・インタビュー記録を分析することにより、日本におけるIB教員養成プログラムによる批判的思考育成の効果について明らかにする。 研究を通じ、IB教員養成プログラム修了生の学校現場での批判的思考育成に関わる実践の内実を明確化し、IB教育導入の教育現場への波及効果の一側面を提示する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、IB教員養成プログラムにおけるプログラム終了時評価アンケートを2022年度に引き続き実施し、学生のIB教員養成プログラムによる成長の調査を行なった。 また、インドIB認定校における授業実践等の実習に同行した経験についてインタビュー記録や事前事後学習の成果の資料のまとめ、実践記録として国際研究フォーラムという雑誌へ投稿し報告書として掲載し、学術界のみならず一般への発信も行なった。 さらに、IB教員評価ツールを台湾、韓国、香港の研究者と協働して開発・実施し、IB教員養成プログラムを履修する学生の実習等における学びの評価について検討を進めた。学生の成長についてはIBグローバルカンファレンスにて、合同で発表を行いI B教員の成長について発信を行なった。 IB教員養成プログラムを修了した教員6名(兵庫1名、沖縄2名、岡山3名)へのインタビューをおこない、IB認定校ではない学校でどのようにIBの趣旨を踏まえた実践を行なっているかについて聞き取りを行うとともに、批判的思考力をどのように育成しているかの事例について聞き取りを行なった。 また、IB教員養成を行う都留文科大学教員と聖隷クリストファー大学教員にも、授業の状況や批判的思考育成を踏まえた授業展開についてインタビューで聞き取りを行なった。さらに、都留文化大学および聖隷クリストファー大学卒業で小中高の教員として勤務する予定の学生4名と連絡先を交換し、今後の調査への協力を得ることができた。今年度得られたインタビューデータについては文字起こしを完了させ、分析をして口頭発表することが決まっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当基金による研究が始まったのが、2022年であるが新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの学級閉鎖により訪問ができなかった学校等があったため、インタビューの実施が遅れている。授業見学を踏まえたインタビューを行なっているため、インタビューだけでなく、授業の実施についても調査訪問の可否に関わるため、スケジュールが合わず訪問できなかったところがある。今年度でインタビューや授業の様子の録画を行い、今年から次年度にかけてその成果を論文等で発表していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度にIB教員養成に関わる教員のインタビュー(2名)を完了し、IB教員養成を経験した教師へのインタビューを4名分完了させる。さらに海外実習に参加する学生の学習プロセスについて継続的に記述を取りため、研究発表に備える。海外実習で得られた学生の経験や現地での映像等を活用した教材の開発にも取り組むことになっている。 学会発表については、日本比較教育学会においてはIB教員養成のカリキュラムとIB教員養成を行う大学での批判的思考育成についてのインタビュー分析を行い、どのようにIB教員養成プログラムにおいて批判的思考が育成されたかについて発表を行うことになっている。また、International Congress on Mathematical Education (ICME)においては批判的思考育成についての最新の研究について情報交換およびネットワーク形成を行い、次年度の国際学会等での発表に備えることを検討している。今年度は2編のIB教員養成に関連する論文の発表を目指し、次年度はIB教員養成養成を経験した教師へのインタビュー結果をまとめ口頭発表および論文として発表を行うことを計画している。 一般での成果の公表については、今年度のモンゴル渡航に伴う実習の成果を高校生等に発信するだけでなく、報告書等にもまとめることで、学術界に止まらない発信を心がけたい。
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