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ロタウイルスワクチンの定期接種化と感染性胃腸炎および腸重積症の発症に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22K21174
Research Category

Grant-in-Aid for Research Activity Start-up

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section 0908:Society medicine, nursing, and related fields
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

前田 恵  九州大学, 医学研究院, 学術研究員 (80961573)

Project Period (FY) 2022-08-31 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Keywordsロタウイルスワクチン / 感染性胃腸炎 / 腸重積症 / レセプトデータ / ワクチン接種要因
Outline of Research at the Start

本研究では、コホート研究「LIFE Study」において自治体より提供を受けた予防接種台帳及び国民健康保険加入者の医療レセプトデータを使用して、2020年10月に定期接種化されたロタウイルスワクチンの有効性・安全性を評価する。ロタウイルスワクチン接種群と非接種群の2群を設定し、有効性としては感染性胃腸炎(ロタウイルス胃腸炎)、安全性としては腸重積症の発症について、2群間で比較し評価する。さらに、小児ワクチンの有効性・安全性評価のモニタリングを実施するためのデータベース構築およびデータベースを活用した有効的な評価方法を検討する。

Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、コホート研究「LIFE Study」において自治体より提供を受けた予防接種台帳及び国民健康保険加入者の医療レセプトデータを突合することでロタウイルスワクチンの接種群と非接種群との比較を可能とし、ロタウイルスワクチンの有効性・安全性を明らかにすることである。
2023年度は、前年度に構築されたデータベースより2019年から2021年度のロタウイルスワクチン接種対象児のコホートを設定して解析を進め、2つのテーマについて学会発表で成果を公表した。第1に、ロタウイルスワクチンの有効性評価では、重症および軽症胃腸炎をアウトカムとして評価を実施した結果、COVID-19流行期前では軽症胃腸炎において有効性がある可能性が認められた。第2に、定期接種化前後におけるロタウイルスワクチン接種率およびワクチン接種に影響する要因について評価した。ワクチンの未接種要因としては、兄弟の人数が多い・母親の年齢が低い・母子家庭・生活保護世帯など、先行研究と一致する結果が示唆された。ワクチン接種率は、定期接種化前後で、平均83.2%から97.7%へ上昇し、特に兄弟が3人以上いる世帯・生活保護世帯において接種が増えた可能性が示唆された。また、当初予定していた安全性評価については、症例数が少なく評価に至っていない。
今後は、これらの公表結果について論文化を進めていく予定である。ワクチンの有効性評価については、2022年度のデータ整備も進行中であるため、COVID-19の影響を受けない評価可能期間を確保し再評価できる可能性がある。ワクチン接種要因の評価については、学会で公表した内容にて原著論文を準備中である。一方、安全性評価については、評価可能な自治体を追加し、引き続き評価方法について検討していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究の目的は、予防接種台帳及び国民健康保険加入者の医療レセプトデータを突合することでロタウイルスワクチンの接種群と非接種群の2群を設定し、ワクチンの有効性・安全性を明らかにすることである。具体的な評価方法としては、①ロタウイルスワクチンの有効性(ロタウイルス胃腸炎による入院の有無を比較)、②ロタウイルスワクチンの安全性(1回目接種後1~2週間以内の腸重積症発症の有無を比較)、③ワクチン非接種群の家族(両親)に関する特徴の把握といった3点を明らかにしていく方針であった。②については症例数が少ないことから評価に至っていないが、①③については、解析を進め学会発表において成果を公表し、論文投稿の準備中であることから、(2)おおむね順調に進展していると判断した。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は原著論文発表による成果の公表を進めていく予定である。①ロタウイルスワクチンの有効性評価については、COVID-19の感染予防行動に対する影響の除外およびアウトカム(胃腸炎発症)の定義において、現在検討中の追加解析により結果の精度を高めた上で原著論文の投稿を進めていく。②ロタウイルスワクチンの安全性評価については、対象自治体を増やして評価の可能性を再検討し、評価可能であると判断できた場合には成果の公表を進めていく。③ワクチン接種の要因については、解析・評価まで完了しているため、現時点の結果にて原著論文の投稿を進めていく予定である。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] ロタウイルスワクチンにおける有効性評価:VENUS Study2023

    • Author(s)
      前田恵、村田典子、福田治久
    • Organizer
      第27回日本ワクチン学会・第64回日本臨床ウイルス学会合同学術集会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] ロタウイルスワクチン接種および家族構成との関連:VENUS Study2023

    • Author(s)
      前田恵、村田典子、福田治久
    • Organizer
      第82回日本公衆衛生学会総会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2022-09-01   Modified: 2024-12-25  

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