Project/Area Number |
22K21245
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0909:Sports sciences, physical education, health sciences, and related fields
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
宮本 篤志 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (20965016)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / 身体活動性 / 症状 / 歩数 / 急性増悪 / 坐位行動 / 患者報告アウトカム / ウェアラブルデバイス / マイオカイン |
Outline of Research at the Start |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の身体活動性低下は予後を悪化させる。そのため身体活動性は治療標的として注目されているが、症状の変化が身体活動性に及ぼす影響についての知見が不足しており、身体活動性介入の効果についての報告が一定しない。本研究では、身体活動性の測定とともに、日々の症状の変化を電子的な患者報告アウトカム(ePRO)により取得することで、両者の変化に関連があるかどうかを明らかにしていく。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者のベースライン特性と身体活動性との関係を、特に3軸加速度計の測定感度以下の低強度の坐位行動に注目して調べた。低強度の坐位行動が多い患者は、トータルの坐位行動が多いにもかかわらず、息切れの症状スコアが低いことがわかった。低い身体活動によって普段の症状が顕在化していない患者はベースラインの症状スコアを過小評価している可能性があり、日々の身体活動性の予測や改善のためにはベースラインの症状だけではなく、日々の症状の変化に着目する必要性が示唆された。現在当該データについて、論文投稿中である。さらに、症状以外にCOPD患者の身体活動性に関わる因子として栄養、筋肉量および筋力の影響を探索した。筋肉量(量的指標)と筋力(機能的指標)が栄養状態によって身体活動性に対して異なる影響を与えることを見いだし、論文により発表した。 令和5年度には日々の症状のスコアと身体活動性の関連を調べるための臨床研究を開始した。睡眠と自己効力感に関する質問を起床時に、日々の症状スコアは独自の日誌とEXACT(COPDの急性増悪評価のための標準化された電子的患者報告アウトカム)を就寝前にスマートフォンアプリにより入力させ、身体活動性は3軸加速度計により取得することとした。令和5年度末の中間的な解析として、毎日のデータ取得の実現可能性を確認した。令和6年2月末までに登録した13名の被験者のうち最低4週間のスマートフォンアプリ継続が可能であったのは12名であり、これらの被験者の開始後4週間のスマートフォンアプリ入力完遂率は起床時、就寝前、EXACTそれぞれ、52.1 ± 34.0%、84.5 ± 18.2%、81.8 ± 18.4%(平均 ± 標準偏差)であった。今後は症例集積を続けた後、3軸加速度計で取得した身体活動性データと毎日の症状データの関連性を解析していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
日々の症状のスコアと身体活動性の関連を調べるための臨床研究について、スマートフォンアプリ作成やサーバー管理を行う委託業務機関における個人情報の取り扱いについての整備が難渋し、倫理委員会の承認を得るプロセスに時間を要した。これにより、予定よりも症例集積の開始が遅れたため、最終的な解析に向け、引き続き症例の集積が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
ベースラインの症状のみでは身体活動性の予測は難しいことが示唆されたため、日々の症状のスコアと身体活動性の関連を調べるための臨床研究を行い、症状の変化が身体活動性に及ぼす影響を調べていく。当該研究は探索的研究のため適正なサンプルサイズは不明であるが、合計症例30例を目標数としている。症例・データ集積後は3軸加速度計で取得した身体活動性データと毎日の症状データの関連性を解析していく。
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