Project/Area Number |
22KF0321
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Project/Area Number (Other) |
22F22783 (2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 外国 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Akita International University |
Principal Investigator |
名取 洋司 国際教養大学, 国際教養学部, 准教授 (50930567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
VARGHESE PHILIP 国際教養大学, 国際教養学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2024: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2022: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | SATOYAMAイニシアティブ / エコツーリズム |
Outline of Research at the Start |
自然環境の保全と人間の生活の両立は持続可能な開発を目指す世界において不可避な課題である。その手段として持続可能な農業に基づくエコツーリズムがあげられる。インド西ガーツ地方(ケララ州ワヤナッド)をケースとして、持続可能な土地利用・自然資源の利用につながる農業生物多様性を維持するエコツーリズムについて研究する。知見を、社会文化的な状況が大きく異なるインド北東部に適用することでより汎用性のある知見を得ることを目指す。SATOYAMAイニシアティブとの連携により、インド以外のサイトからの情報も加えて視点の多様化を図るとともに、実践を重視して成果を幅広く発信する。
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Outline of Annual Research Achievements |
SATOYAMAイニシアティブ関連の取組として、国内の先進的な取組として、5月に佐渡を視察した。環境配慮型農業の取組と課題についてのヒアリングや、ガイド付きエコツアーの経験はインドでのエコツーリズムの検討の参考としたい。 外国人特別研究員は8月に調査対象地インド・ケララ州ワヤナッドで現地調査を行った。地元住民、ビジネス、研究者へのインタビュー結果は、定性調査解析を行っている。ツーリズムによる地域開発を進める上での要留意点について論文1編をFrontiers in Sustainable Tourismに投稿し、2024年5月にパブリッシュされる。「SEPLSにおけるレジリエンス指標」を用いた視点からの2編目を作成中である。 国連大学との連携のもと、ビジネスと生物多様性をテーマとしたSatoyama Initiative Thematic Review(SITR)のワークショップを2023年7月5日~8日に国際教養大学にて開催した。外国人特別研究員がエディター、PIがレビュアーとして関わり、世界各地の事例の論文に加え総合提言的な章を作成して、SITR第9巻を作成した(現在、生態系の連続性をテーマとしたSITR第10巻の作成が進められている)。さらに、7月8日~11日にはSATOYAMAイニシアティブの総会が開かれ、2030年に向けた行動計画の作成に本研究からの知見を提供した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた研究活動は順調に進められた。 SATOYAMAイニシアティブの総会およびThematic Reviewのワークショップを、イニシアティブの事務局である国連大学と協力して本学で開催することで、本研究から世界各地の現場での実践の推進と知見の集約に貢献することができたと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の研究活動により、ワヤナッドでのデータが得られたため、次年度はそのまとめと発表に注力することに合わせ、他の地域のケーススタディおよびヒアリングを行い、考察をさらに深める。後者については、下記3つの研究活動を予定している。 1)生物多様性条約第16回締約国会議(COP16/コロンビア・カリ/2024年10月)の場を活用し、国連大学と連携して、世界各国で活動する団体・機関から持続可能なツーリズムの現状、課題、解決策について情報を収集する。 2)COP16が開催されるコロンビア・カリ市周辺で活動する団体CORFOPALが実施するプロジェクトサイト(担当者とは2023年4月~6月に本学にて共同研究)で現地調査に基づくケーススタディを行い、第三国の視点・取組を収集する。 3)日本国内の現地視察で日印比較を行う。
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