Project/Area Number |
22KJ0716
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Project/Area Number (Other) |
22J00139 (2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
奈良 里紗 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 特別支援教育 / 日英比較研究 / 教員養成 / 教職の専門性 / 職能成長 / 教師教育 / 教師の人事異動 / キャリア形成 / 人事異動 / 教育行政 / 教師の専門性 |
Outline of Research at the Start |
今年度の前半は、昨年度実施した第一研究の結果を分析し、海外誌に投稿する。
今年度の後半は、イギリスにおける教師の評価方略について明らかにするためバーミンガム大学を拠点に、視覚障害分野の教員養成を担う大学教員、教員養成課程の学生、養成課程を修了した有資格者の教員、障害のあるこどもとその家族に対するインタビュー調査を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究成果としては主に2つあげられる。1つ目は、昨年度実施した特別支援教育の教員養成に携わる大学教員に対する面接調査の結果を聴覚障害分野、肢体不自由教育分野、視覚障害教育分野にわけて、各分野に携わる教師に求められる専門性の具体的構造を明らかにすることができた。このうち、聴覚障害教育分野と肢体不自由教育分野は、海外学術雑誌で査読を受けている。視覚障害教育分野に関連する論文は、英国のバーミンガム大学の研究者とともに、国際共同研究に発展させることができ、現在、共著での論文執筆を行っている。 もう1つの研究成果として、英国のバーミンガム大学で国際客員研究員として研究に従事することができたことである。研究計画書の通り、英国における教師の評価方略に焦点をあて、視覚障害教育や聴覚障害教育、盲ろう教育分野の研究者と人脈を構築したり、学校視察を行ったりすることができた。さらに、オランダ・ドイツ・チェコへ訪問し、障害関連団体や学校訪問、障害児やその家族への聞き取り調査等を行い、文献からは得ることのできない貴重な情報を得ることができた。 我が国における特別支援教育の質を向上させるためには、国内外の実態を把握し、制度や教員研修、教員養成の在り方を多角的に検討していくことは極めて重要である。特に、教育分野はその特性上、国内に焦点をあてた研究に偏りがちである。本研究では、1年目は国内、2年目は英国に焦点をあてて調査を行うことで、グローバルな視点から特別支援教育の現状と課題を分析することができた。今後の国際共同研究へ発展させるための海外の研究者との信頼関係構築ができたことも、これからの研究を加速させる上で意義深いと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画の通り、イギリスのバーミンガム大学においてイギリスにおける教師の評価方略や教員養成の仕組みについて調査を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目は、日本版特別支援教育における教師の専門性測定尺度の開発(研究3)を行う計画をしている。これは1年目に実施した研究1の調査結果に基づき、尺度開発を行う計画であり、現在、聴覚障害教育分野及び肢体不自由教育分野に関連する論文は海外学術雑誌で査読を受けている状況である。また、視覚障害教育分野に関連する論文は、イギリスのバーミンガム大学の教授とともに論文を作成しており、尺度開発を行うために必要なエビデンスが整うまでに時間を要する可能性がある。これらの研究論文が掲載された後に、尺度開発を行うため、研究の進捗や計画よりやや遅れることになる。
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