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有毒ヒラムシを用いたフグ毒テトロドトキシン産生・蓄積関連遺伝子の探索

Research Project

Project/Area Number 22KJ0783
Project/Area Number (Other) 22J10627 (2022)
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeMulti-year Fund (2023)
Single-year Grants (2022)
Section国内
Review Section Basic Section 40040:Aquatic life science-related
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

米澤 遼  東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(PD)

Project Period (FY) 2023-03-08 – 2024-03-31
Project Status Completed (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2023: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2022: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywordsフグ毒 / テトロドトキシン / ツノヒラムシ属 / メタゲノム解析 / 免疫組織化学染色 / ヒラムシ / オミクス解析 / 免疫染色
Outline of Research at the Start

申請者の研究は長年謎であったフグ毒(テトロドトキシン:TTX)の生産に着目し、フグやツムギハゼなどのフグ毒保有魚への毒供給源や食用二枚貝の毒化に関与するツノヒラムシ属のヒラムシ類を対象とし、ヒラムシにおけるTTXの蓄積部位の特定や生産や蓄積に関与する因子をLC-MS/MS分析によるTTXの定量や組織学的および遺伝学的観点から明らかにしようとするものである。そのため、ヒラムシを採取・飼育し、各成長段階におけるヒラムシのTTXの局在や蓄積量の情報を基に遺伝子発現解析等の遺伝学的なアプローチからTTXに関わる因子を見出すことを目的としている。

Outline of Annual Research Achievements

昨年度、ヒラムシの体内でTTXが生産されるのか、その生産には細菌が関与するのかを明らかにするため、薬剤を投与した環境でヒラムシを飼育した。その結果、TTXはヒラムシ体内で生産され、その生産には細菌が関与することを示唆するデータを得た。そこで、当該年度は飼育試験に供する個体数を増やす再現実験および薬剤投与環境から薬剤を投与しない環境に戻し、TTXを再生産するかを調査した。その結果、再現性が得られ、ヒラムシ体内中で行われるTTX生産には細菌が関与することを示した。また、薬剤投与環境から薬剤投与しない環境に戻してもTTXは生産されなかったため、少なくとも飼育海水および餌料からはTTXの生産に関与する細菌が供給またはTTX生産に至るほどの細菌叢の回復はされなかったと示唆された。加えて、当該年度は前年度のアンプリコンメタゲノム解析結果からより候補の細菌を絞るため、これまでに集めてきた有毒のツノヒラムシ属のヒラムシの3種(計7個体)および無毒の有毒のツノヒラムシ属のヒラムシの1種(計4個体)のショットガンシーケンシングデータを用いて比較メタゲノム解析を実施した。その結果、前年度候補となった細菌の中でもある特定の細菌属Xが有毒種3種で共通して検出され、他の候補となった細菌属よりも検出量が多く、無毒種ではほとんど検出されなかった。
薬剤投与飼育試験でおおよそのTTX産生時期を特定できたことから、これまでに集めた各種成長段階のヒラムシ試料のうち、大量生産が行われていると思われる成長段階の試料を用いて抗TTX抗体を用いた免染組織化学染色を行ったところ、前年度に行った成長段階の試料よりも蛍光強度が強く、免疫組織化学染色の観点からも多量のTTXを保持していることが示唆された。また、前年度に行った免疫組織化学染色の結果については現在国際誌に投稿中である。

Report

(2 results)
  • 2023 Annual Research Report
  • 2022 Annual Research Report
  • Research Products

    (6 results)

All 2023 2022

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results) Presentation (5 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Journal Article] 水産学若手の会主催シンポジウム 水産学ってどんな分野があるの?~水産学若手の会を舞台に~  2.フグのTTX供給源から考えるフグ毒研究2023

    • Author(s)
      米澤遼
    • Journal Title

      日本水産学会誌

      Volume: 89(2) Pages: 159-159

    • Related Report
      2022 Annual Research Report
    • Open Access
  • [Presentation] クサフグTakifugu alboplumbeus仔魚表皮におけるTTX保有細胞のホールマウント組織学的染色による細胞機能の推定2023

    • Author(s)
      稲橋京史郎 ・米澤遼 ・林健太朗 ・渡邊壮一 ・吉武和敏 ・周防玲 ・木下滋晴 ・高谷智裕 ・荒川修 ・糸井史朗 ・浅川修一
    • Organizer
      第 23回マリンバイオテクノロジー学会大会
    • Related Report
      2023 Annual Research Report
  • [Presentation] オオツノヒラムシが保持する TTX の組織局在と生物学的役割の検討2023

    • Author(s)
      米澤遼 ・林健太朗・尾山輝 ・周防玲 ・岡部泰基 ・吉武和敏 ・佐藤荘志 ・スミス梨花 ・JDM Senevirathna・木下滋晴 ・高谷智裕 ・荒川修 ・糸井史朗 ・浅川修一
    • Organizer
      第 23回マリンバイオテクノロジー学会大会
    • Related Report
      2023 Annual Research Report
  • [Presentation] 海産扁形動物ヒラムシからの HMW DNA の抽出とロングリードシーケンシングの試み2023

    • Author(s)
      米澤遼・吉武和敏・溝端秀彬・佐藤荘志・稲橋京史郎・木下滋晴・井原一生・周防玲・糸井史朗・浅川修一
    • Organizer
      令和5年度日本水産学会秋季大会
    • Related Report
      2023 Annual Research Report
  • [Presentation] トラフグおよびクサフグ仔魚表皮におけるホールマウント蛍光染色による TTX 保有細胞の推定2023

    • Author(s)
      稲橋京史郎・米澤遼・林健太朗・渡邊壮一・吉武和敏・木下滋晴・松原創・鈴木信雄・高谷智裕・荒川修・周防玲・糸井史朗・浅川修一
    • Organizer
      令和5年度日本水産学会秋季大会
    • Related Report
      2023 Annual Research Report
  • [Presentation] フグのTTX供給源から考えるフグ毒研究2022

    • Author(s)
      米澤遼
    • Organizer
      令和4年度公益社団法人日本水産学会秋季大会
    • Related Report
      2022 Annual Research Report
    • Invited

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Published: 2022-04-28   Modified: 2024-12-25  

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