Project/Area Number |
22KJ1202
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Project/Area Number (Other) |
22J10789 (2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
中村 峻 (2023) 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特別研究員(PD)
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Research Fellow |
中村 峻 (2022) 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2023: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2022: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 心不全 / GAPDH |
Outline of Research at the Start |
高齢化に伴い心不全の罹患者数は増加の一途を辿っており本邦でも大きな社会問題となっている。特に左室駆出率の保たれた心不全(Heart failure with preserved ejection fraction:HFpEF)に対する現在の治療薬の効果は十分とは言えず、病態の解明に基づく新たな治療薬の開発が望まれている。本研究では、グリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素の役割に注目し、心不全モデルマウスを使用してHFpEFの病態形成への関与を明らかにするとともに、新たな治療標的としての可能性について検証することを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、左室駆出率が保たれた心不全(Heart failure with preserved ejection fraction: HFpEF)における心筋細胞のグリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素(Glyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenase: GAPDH)の核内移行によるシグナル伝達の役割の解明を目的として、まず野生型マウスに対して高脂肪食+Nω-nitro-L-arginine methyl ester (L-NAME)を15週間投与し、HFpEFモデルマウスを作成した。通常餌を与えたコントロールマウスとの比較において、心エコー等による生理学的心機能評価および定量的PCRによる心筋組織における心不全関連遺伝子の発現解析等を含めた分子生物学的解析から、高脂肪食およびL-NAMEを与えたマウスがHFpEFの表現型を呈していることを確認した。続いて、このHFpEFモデルマウスから採取した検体を用いて、心筋細胞のGAPDHの核内移行が亢進していることを組織学的解析および分子生物学的解析により確認した。HFpEFモデルマウスにおいてGAPDHの核内移行が亢進していることを確認できたため、続いて変異GAPDHを発現する遺伝子改変マウスを用いてHFpEFモデルを作成した。遺伝子改変マウスについては先行研究において作成しており、これを使用した。変異型マウスおよび野生型マウスに対して心エコーおよび心内圧容積ループ解析による生理学的心機能評価を行った結果、心筋細胞におけるGAPDHの核内移行がHFpEFにおける左室拡張障害の病態形成に関与している可能性が示唆された。
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