Project/Area Number |
22KJ1273
|
Project/Area Number (Other) |
21J21481 (2021-2022)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2021-2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 01030:Religious studies-related
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
道蔦 汐里 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2023: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2022: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2021: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
|
Keywords | 新宗教 / 天理教 / 婦人会 / 青年会 / 教祖祭 / カリスマ / 崇教真光 / 死者儀礼 / 葬儀 / 治病儀礼 / 教団イベント |
Outline of Research at the Start |
本研究は、日本の新宗教教団の儀礼がもつ特徴および機能を、文献調査と質的調査によって明らかにすることを目的とした、宗教社会学的研究である。 事例として選定した日本の新宗教教団の儀礼を対象に、資料比較を主とした文献調査を通じて、教団ごとの特徴の差異ならびに共通項を解明する。加えて、参与観察・インタビュー調査等の質的調査を通じて、儀礼が保有している社会的、象徴的、伝道・教化的機能を明示する。 これにより、儀礼研究という観点から新宗教を捉えなおし、加えて教祖・教義研究や教団組織研究によって検討されてきた、新宗教の宗教的世界観や教団内のヒエラルキーについて再考することを目指している。
|
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は主に、①新宗教教団における分野別組織(青年会・婦人会)に関する研究、②新宗教教団が実施する「教祖祭」に関する研究、③新宗教教団が実施する儀礼への参与観察・聞き取り調査・資料収集に着手した。 ①では、天理教婦人会刊行の機関誌を分析することで、新宗教教団における儀礼の伝達・習得に関する活動の諸相や、教団側が理想とする信者像の解明について考察した。なお本成果は、2023年6月の日韓次世代学術フォーラムにて「天理教における「おつとめ」と「女鳴物」に関する言説―婦人会機関誌『みちのだい』の記事分析から―」と題し、口頭発表を行った。また青年会に関しては、沿革史や機関誌などを使用した資料調査と、参与観察・聞き取り調査を通して、教団内における役割などについて考察した。本成果は、2024年2月の「基盤研究B(21H00475)宗教青年会による教化活動の継承と地域の創造―ウィズコロナ対応を視野に入れて」2023年度第9回OL研究会にて「「あらきとうりょう」としての天理教青年会―活動の歴史・組織構造などからみる教内での役割―」と題して口頭発表をおこなった。 ②では、天理教を主な事例とし、新宗教教団で行われる「教祖祭」の意義や役割について考察した。本成果は、2023年9月の日本宗教学会にて「新宗教教団が実施する「教祖祭」の意義と役割」と題して口頭発表をおこなった。 ③では、教団の図書館・本部・教会・支部などにおもむき、新宗教教団の儀礼への質的調査、資料収集・整理に着手した。祭典・儀礼の参与観察、信者への聞き取り、一次資料収集、それらの整理をおこなった。 研究期間全体を通じて、当初の研究計画と比較すると各論的となったが、各儀礼の歴史や今日の実施状況などについて、教団としての意味づけと機能の双方に注目した複合的な視点から検討することができた。
|