Project/Area Number |
22KJ1441
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Project/Area Number (Other) |
21J23595 (2021-2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2021-2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 04010:Geography-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
杉山 博崇 新潟大学, 自然科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2023: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2022: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2021: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | Rockfall / Rock slope failure / Alpine zone / Joint density / Frost action / 落石 / 岩盤崩落 / SfM-MVS / 凍結融解作用 / 白馬大雪渓 / 積雪寒冷地 |
Outline of Research at the Start |
一度に大量の岩屑が生じる岩盤崩落のメカニズムの解明は,高山帯の地形形成プロセスの理解や地形災害の軽減において重要な課題である.本研究では,長野県白馬村の白馬大雪渓周辺の岩盤斜面の後退プロセスを画像解析と現地調査によって明らかにする.崩落前後の岩盤の変化とその特徴を捉えるため,UAVや小型セスナ機から撮影した画像とSfM-MVS技術を用いて斜面の3Dモデルを作成し,多時期の3Dモデルを比較する.また,岩盤の風化過程を把握するため,積雪深や地質,日射量等の条件が違う場所で凍結深や亀裂幅の測定をおこなう.空撮による観測や野外実験などの多面的アプローチで多雪地域の高山帯の岩盤崩落メカニズムを解明する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,飛騨山脈北部,白馬大雪渓周辺において野外実験と空撮技術による岩盤斜面のモニタリングにより,多雪地域の高山帯で生じる岩盤崩落のメカニズムを明らかにすることを目的としている.白馬岳の2700m付近に設置した気温計の結果から,本年度の年平均気温は昨年度に比べて高く,稜線付近に設置した多くの地点の地温も同様に高かった.しかしながら,積雪量や根雪開始時期の違いによって,逆に本年度の平均地温が低くなる地点もあり,地温の年々変動は場所によって異なることが確認された.亀裂変位計の結果から,融解開始時期に亀裂幅が最大値をとることを確認した.以上の結果は凍結融解作用の生じやすい条件および落石の発生地点を理解するうえで重要な現地データあり,学会にて成果の発表をおこなった.2005年に死傷者を出した崩落の発生域周辺で,1976年以降の削剥過程を調査した結果,節理密度の大きい岩壁で削剥が進むだけでなく,節理密度の小さい岩壁が重力変形によって不安定化するプロセスを確認した.杓子岳の天狗菱北側の大規模な崩落までの削剥過程は,①卓越する節理面によって切り取られた大きな岩盤ブロックが,細かい節理や風化による岩盤劣化によって下部を削剥されてオーバーハングする,②節理に沿った谷側へのトップリング(後背亀裂の拡大)やスラビングによる鉛直方向の不連続面の拡大によって不安定化し,やがて崩落する削剥過程であることが推察された.本研究で得られた研究成果を国内の学会において発表し,学術誌に投稿した.
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