Project/Area Number |
22KJ1552
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Project/Area Number (Other) |
22J12973 (2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 38030:Applied biochemistry-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
竹内 大修 名古屋大学, 創薬科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 肺線維症 / 標的探索 / 質量分析 / ピルフェニドン / クリックケミストリー / AP-MS |
Outline of Research at the Start |
特発性肺線維症は平均生存期間が約3年である難治性の疾患である。しかしながら病態メカニズムの理解は進んでおらず、効果的な治療薬の早期開発が求められている。本研究では、肺線維化に対して機序不明ながら薬効を示す治療薬を利用して肺線維化病態の理解を目指す。治療薬を構造変換することにより標的因子を捕捉可能なプローブを作製し、治療薬の作用標的因子の同定を行う。解析により得られた因子や知見から、副作用が少ない新規肺線維化治療薬の創出を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
ピルフェニドンの未知である結合標的因子を同定するため、2つのアジド基を導入した新規類縁体プローブを複数合成した。良好な活性を示したプローブ分子を選び、標的分子を標識する実験系の確立を行った。プローブ分子の反応性の高さと特異性を考慮し、生細胞に直接プローブ分子を添加することによる標識反応について検討した。クリック反応後にアフィニティ精製を行って標的分子を濃縮し、質量分析によるピルフェニドンの標的タンパク質群の網羅的な同定解析を行った。プローブに類似した分子を用いた競合阻害の有無を指標とし、統計的解析によりピルフェニドンと強く相互作用することが考えられる有望な候補因子を絞り込んだ。これらについてタンパク質発現ベクターを作製し、これらを培養細胞系に導入して結合性の検証実験を行った。この実験系において、確かにピルフェニドンとの相互作用が見られた一つのタンパク質についてより詳細な解析を進めた。当該因子の過剰発現により線維化が亢進する可能性が示唆された一方で、同因子の遺伝子ノックダウン実験を行ったところ、過剰発現系と同様に線維化が亢進する傾向が得られた。
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