日本における移民的背景のある児童生徒の学力形成に関する研究
Project/Area Number |
22KJ1753
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Project/Area Number (Other) |
21J23428 (2021-2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2021-2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中原 慧 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2023: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2022: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2021: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 移民的背景のある子ども / 学力格差 / 就学前教育 / メリトクラシー / 移民的背景の子ども / 移民世代 / 学習時間 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、移民的背景のある子どもと日本人の子どもの間の学力格差が生じる背景を統計的に分析するものである。日本で生まれたか否かや家庭でどのように言語を使用しているのか、どの程度学習しているのか、など、様々な要因を多面的に分析することで、移民的背景のある子どもの学力についてより精緻に理解することに貢献する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本における移民的背景のある子ども(両親のうち最低限いずれかが外国出生の子どものことを指す)の学力の実態把握、および、いかにして学力が形成されるのかを明らかにすることを目的にしていた。 本研究を通じて、以下のことを明らかにすることができた。第一に、移民的背景のある子どもが低学力に陥りやすいとされるものの、その内部では日本人との間の学力格差の実態に差異が生じていた。具体的には、移民的背景のある子ども自身が日本出生の場合には、日本人の子どもとの間には学力格差がほとんどない。また、親の出生地の組み合わせ(父のみ外国出生、母のみ外国出生、両親外国出生)の間でも学力に差が生じており、ひとまとめに「移民的背景のある子ども」とすることの限界を指摘できた。 第二に、就学時の認知的能力(算数力や日本語のリテラシー)の低さが、移民的背景のある子どものその後の学力の低さに結びついていることを明らかにした。特に、日本語のリテラシーの低さが、移民的背景の有無による学力格差の多くを説明していることから、就学前における言語的な環境の実態把握や支援の必要性が指摘できた。また、移民的背景のある子どもは、就学時の認知的能力の低さに伴う、その後の学力水準の低さが、日本人の子どもよりもさらに低くなりやすいことも明らかにした。 第三に、学習時間と学力との間の関係性を検討した結果、移民的背景のある子どもについては、必ずしも、学習時間が長いことが高い学力と関連しているわけではないことを明らかにした。サンプルサイズの限界もあり、一般化することは難しいが、移民的背景のある子どもについては、彼らをとりまく環境(学校や家庭)、あるいは、彼らが実際にどのように学習に取り組んでいるのかという実践的な部分に着目する必要性が指摘できる。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)