Career Development in Elementary Schools in Peripheral Region: From the Perspective of Cultural Psychology
Project/Area Number |
22KJ2100
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Project/Area Number (Other) |
22J00165 (2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Chukyo University (2023) Osaka University (2022) |
Principal Investigator |
土元 哲平 中京大学, 心理学部, 任期制講師 (10897622)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 縁辺地域 / 離島教育 / キャリア発達 / 文化心理学 / TAEステップ / 環世界 / 風土 / 島立ち |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、緑辺地域(特に離島)における子どものキャリア発達モデルを、文化心理学の視点から構築することである。本研究では、キャリア発達における(1)自己と他者との関係性の構築、(2)未来の自己についての想像力/構想力、に焦点を当て、子どもの「役割」とキャリア発達との関係を探索的に検討する。具体的には、研究対象校に毎年度滞在し、1学級に対する参与観察(研究1)、子どものキャリア発達についての縦断的なインタビュー(研究2)、子どものキャリア展望と構想力/想像力に関わるワークショップによる分析(研究3)を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、縁辺地域(特に離島)における子どものキャリア発達モデルを、文化心理学の視点から構築することを目的としている。 2023年度も、昨年度同様に調査研究と、理論研究の両輪で本研究を進めた。まず調査研究としては、「島立ち」に関わる時期として、2024年2月に1週間程度、研究フィールドに滞在し、エスノグラフィー調査を行った。特に、今年度は教師側の視点を重視するために、今年度調査対象校から転勤になる予定の教員に対して、子どもの一年間での変化などについて尋ねるインタビューを織り込んだ。また、子どもに対するフィールド観察としては、地域や他の学校との関わりが顕著に現れる、特別活動の時間を中心に観察を行った。質問紙調査については、昨年と同様のものを実施した。 理論研究としては、1年を通して昨年度の成果を踏まえ、文化心理学者ヴァルシナーの「更一般化された記号領域」概念、文化心理学者ヴィゴツキーの「美的瞬間」概念と、環世界概念との接点を模索した。これらの成果は、2023年11月の日本質的心理学会第20回大会などでも発表した。さらに、2024年3月に文化心理学に関心がある研究者とともに「キャリアと文化心理学」研究会を開催した。これらを通して、離島におけるキャリア発達を理解するためには、個々人が美的に経験する「風土」(milieu)について考察する必要があることが明らかになった。 一方で、以上の研究では、風土と人間との関わり合いの中でも不可欠である身体についての議論が十分でない。今後、「身体-記号-環境」という枠組みでキャリア発達を理解するための理論を精緻化することを目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フィールドワーク、理論研究ともに進展が見られたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年6月には、国際対話的自己学会にて、キャリアと環境に関わる発表を行う。そこでの議論を踏まえて、記号論的文化心理学の視点から環境概念を精緻化していく。また、本年度は学校全体の特別活動の変化に焦点を当ててフィールドワークを行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(29 results)