Project/Area Number |
22KJ2206
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Project/Area Number (Other) |
22J20896 (2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
久保田 怜 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2024: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2023: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2022: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 高齢者介護 / 住まい / スウェーデン / 高齢者 / 住み替え / 要介護 / 介護テクノロジー / 国際比較 |
Outline of Research at the Start |
高齢者の住まいの市場化と多様化が加速する中で、高齢者本人の自己決定や主体性の発揮、個別ケアの重要性が指摘されている。本研究の目的は、要介護状態になっても高齢者本人が望む場所で最期まで暮らすことの有効性を生活の質と持続可能な財政運営の面から明らかにすることである。またそれらを通して居住継続のために必要な住まいやケアについて検討することである。本研究では日本とスウェーデンを対象とし、文献調査とマクロ(政策)・メゾ(地域/高齢者団体)・ミクロ(本人/家族)レベルのフィールド調査を実施し、比較分析を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は主に、①日本でのフィールド調査、研究成果報告、②スウェーデンでのフィールド調査(研究活動)を行った。 日本では、高齢期の住まいの現状(入居者の特徴や暮らし方、そこでのケアについて)を理解するため、関西圏にある社会福祉法人にて特別養護老人ホームへの参与観察ならびにケアハウスへの入居者、職員へのインタビュー調査(2023年6月~8月実施)を実施した。また先駆的な取組みを行っている高齢者施設や高齢者住宅を訪問し、管理者へのインタビューを実施した。 また、修士課程で実施したサービス付き高齢者向け住宅の入居者家族へのインタビュー調査の成果を再度分析し、「高齢者の住まいの多様化と住み替えに関する研究-サービス付き高齢者向け住宅の入居者家族の語りより-」という題目で『関西社会福祉研究』第10号に投稿し、査読ののちに採択された。その他にも、北欧諸国で注目されている「リエイブルメント」に関する書籍について書評を執筆した。 さらに、日本学術振興会若手研究者海外挑戦プログラムを活用し、2023年8月~2024年2月までスウェーデンのストックホルム大学(社会福祉学部)に客員研究員として在籍した。研究者、若手研究者との学術交流をはじめ、高齢者住宅や高齢者の地域活動/余暇活動へのフィールド調査(参与観察、職員や入居者へのインタビュー調査)を実施した。研究成果は北ヨーロッパ学会(2023年11月)、関西社会福祉学会(2024年3月)にて口頭発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は日本での複数の高齢期の住まいにてフィールド調査を実施することができた。入居する高齢者にインタビュー調査を実施できた点も大きな成果である。 さらにスウェーデンでは、フィールド調査だけでなく、高齢者介護の研究グループでの発表など研究のフィードバックを受ける機会を得た。これにより研究の国際性を強めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度はこれまでの調査成果の分析を進めると同時に、日本やスウェーデンでの追加調査を実施する。また、分析結果を国内/国際学会にて口頭発表を行い、研究成果を積極的に国内外に発信する。。
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