対人関係におけるクリティカルシンキングの役割モデルの提案と検証
Project/Area Number |
22KJ2325
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Project/Area Number (Other) |
22J13079 (2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 10010:Social psychology-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
矢澤 順根 広島大学, 人間社会科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2023: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2022: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | クリティカルシンキング / 他者感情推測の正確さ / 対人関係 / 共感の正確さ / コミュニケーション・スキル / 学校適応感 |
Outline of Research at the Start |
クリティカルシンキング(以下,CT)は「これからの社会を生き,より良い社会を作る」ための重要な能力であり,その獲得は誰にとっても重要かつ不可欠な課題である。しかし日本ではCTがネガティブに捉えられやすく,その獲得が進んでいないという教育実践上の問題がある。CTの獲得に対する動機付けを高めるためには,新たな有用性を示すことが必要という立場から,本研究ではCTの新たな強みとして社会的な有用性に着目し,対人関係におけるCTの役割についてモデルの構築を目指す。これによりCT研究の学術的意義を広げるだけではなく,CT教育の開発や評価に新しい視点を導入する必要性を提言することが可能になると期待できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
クリティカルシンキング(CT)は「これからの社会を生き,より良い社会を作る」ために必要な能力であり,その獲得や教育による普及が求められている。一方で,日本においてはCTに対して否定的な評価が連想されやすく,CT能力の獲得がなかなか進まないという教育実践上の課題がある。教育実践の場で学習者のCT能力の獲得を促すためには,新しいCTの有用性を示す研究成果が必要である。本研究課題は,CT能力が高いほど他者感情推測の正確さが高いという採用者のこれまでの研究をもとに,CTの対人的な有用性を明らかにすることが目的であった。2023年度は上記の研究目的を実行するため,以下の2つのことを行った。1つ目は,初年度に実施した調査データの分析である。具体的には学校生活場面に着目し,CT能力と他者の感情推測の正確さ,コミュニケーション・スキル,サポート認知,学校適応感との関連を検討した調査である。分析の結果,CT能力と学校適応感の関連について,他者の感情推測の正確さとコミュニケーション・スキル,サポート認知の間接効果が有意であり,CT能力は新たに対人的側面においても有用となる可能性が示された。しかし,採用者のこれまでの研究ではCT能力と他者感情の推測の正確さについて,両者の関連にとどまっており,因果関係を提案する根拠としては弱い。2つ目はこの点を補うために実施した3時点の縦断調査である。具体的にはCT能力が後の時点の他者感情の推測の正確さと正の関連を持つ(交差遅延パスが有意である)かどうかを検討した。2つ目の調査については今後分析を行い,学会等で報告予定である。 CTの関連研究は教育心理学を中心に多岐に渡るものの,社会心理学領域の研究は少数に限られる。本研究課題は社会心理学の中心テーマである対人関係に関するものだからこそ,当該領域での研究の進展を促すという点においても学術的貢献が期待できる。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)