Project/Area Number |
22KJ2353
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Project/Area Number (Other) |
22J01118 (2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | The University of Tokyo (2023) The University of Tokushima (2022) |
Principal Investigator |
黒澤 珠希 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 間葉系間質細胞 / 転写因子 / 骨格筋 |
Outline of Research at the Start |
細胞表面分子PDGFRαは種々の臓器の間葉系間質細胞に共通したマーカーである。筋の間質にもPDGFRα陽性細胞(以降Pα細胞)が存在し、これは筋の恒常的維持に必須の細胞である。 申請者はこれまで様々な臓器のPα細胞を比較解析することで、Pα細胞の臓器特異性を見出した。しかし、Pα細胞がこうした臓器特異的な機能を獲得する機序は解明されていない。そこで本研究では、Pα細胞に臓器特異性をもたらすメカニズムとして転写因子に着目して解析を進めることとした。筋Pα細胞にて特異的に高発現する転写因子に注目し、その筋における機能解析を行うことで、筋Pα細胞の特性を規定するメカニズムの解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
【間葉系間質細胞の臓器特異性の解析】 間葉系間質細胞が由来する臓器毎に固有の遺伝子発現パターンを有することを示すため、マウス6臓器(骨格筋、心臓、皮下脂肪、肝臓、肺、小腸)のPα細胞に対するscRNAseqを実施した。解析の結果、間葉系間質細胞は1細胞レベルで臓器固有の存在であることが明らかとなった。
【間葉系間質細胞の臓器特異性を決定する転写因子の解析】 間葉系間質細胞の臓器特異性をもたらす転写因子の存在を多臓器でも確認するため、マウス6臓器(骨格筋、心臓、皮下脂肪、肝臓、肺、小腸)のPα細胞をセルソーターを用いて単離し、これに対するATACseqを実施した。scRNAseqとATACseqのシーケンスは滞りなく終了しており、これを用いてPα細胞にて機能する由来臓器毎に異なる転写因子群の抽出を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度に作出された遺伝子組み換えマウスを用いた解析は、研究代表者の所属機関変更の影響により遅れている。代わりに本年度は野生型マウスを用いた解析を進めた。具体的には、マウス6臓器(骨格筋、心臓、皮下脂肪、肝臓、肺、小腸)のPα細胞をセルソーターを用いて単離し、これに対するscRNAseqとATACseqを実施した。ATACseqのサンプル調整並びにシーケンスは滞りなく終了しており、これを用いてPα細胞の臓器固有性を決定する転写因子の探索を進めている。当初注目していた転写因子に関する解析は遅れているため、進歩状況をやや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は本年度に実施した6臓器のPα細胞のATACseqの解析を進めるとともに、すでに取得済みの対応するRNAseqに対する解析結果を合わせ、各臓器の間葉系間質細胞に臓器固有性を付与する転写因子の存在を検討する。この際当初から着目している転写因子Xの骨格筋Pα細胞における特異性も併せて検討する。見出した転写因子の発現パターンは発生段階におけるマウス組織、および、ニワトリ組織を用いて確認する予定である。
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