Project/Area Number |
22KJ2385
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Project/Area Number (Other) |
21J21238 (2021-2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2021-2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 50010:Tumor biology-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
立石 千瑳 九州大学, 医学系学府, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2023: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2022: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | プロテオミクス解析 / c-Myc / プロテオミクス |
Outline of Research at the Start |
野生型c-Myc 、部分欠損変異体c-Myc、がん関連点変異体c-Mycを安定に発現する細胞から、これまでの研究で申請者が最適化した精製法によってc-Myc 複合体を精製する。iMPAQT 法を用いた精密な定量解析を行い、得られた定量値から各相互作用因子のc-Mycに対する結合比を算出する。c-Mycと相互作用し重要な役割をもつとと推測された相互作用因子については、培養細胞系を 用いて各遺伝子の過剰発現やノックダウンを行い、c-Myc との相互作用の意義について検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、これまでの研究でプロテオミクス解析を用いて網羅的に同定したc-Myc相互作用因子136種類を対象に所属研究室で開発した大規模ターゲットプロテオミクスプラットフォームであるiMPAQT法を用いて定量解析を行い、c-Mycインターラクトームを正確に解明する。 昨年度までに、野生型c-Myc、および12種類の部分欠損変異体c-Myc、11種類のがん関連点変異体c-Mycを安定的に発現する細胞を樹立後、申請者がこれまでの研究において確立させたc-Myc複合体の精製法を用いてc-Myc複合体の精製を行い、それらをサンプルとしてiMPAQT法を用いた定量解析を行った。その結果、各相互作用因子のc-Myc結合部位を同定や、c-Myc遺伝子変異によって生じる相互作用因子のc-Myc結合量の変化を解析し、重要な構成因子を明らかにした。 そこで次に本年度は、c-Myc複合体の生理的な意義について調べるために、様々なストレス環境条件下におけるc-Myc複合体の量的変化を解析した。その結果、アミノ酸飢餓条件下においてc-Mycとヒストン修飾複合体であるSAGA複合体とNuA4複合体の構成比が変化していることが明らかになった。SAGA複合体はヒストンH3を、NuA4複合体はヒストンH4をそれぞれアセチル化することが知られているため、c-Mycは細胞内のアミノ酸量の状態に応じてH3とH4のアセチル化の割合を変化させている可能性が示唆された。そのため現在は、ChIP-seqやRNA-seqなどをもちいた実験を行い、網羅的な解析を進めている。
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