| Project/Area Number |
22KJ2388
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| Project/Area Number (Other) |
21J21555 (2021-2022)
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| Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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| Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2021-2022) |
| Section | 国内 |
| Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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| Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
宮岡 大 九州大学, 人文科学府, 特別研究員(DC1)
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| Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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| Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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| Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2023: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2022: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2021: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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| Keywords | 日本語諸方言 / ラ行五段化 / 動詞形態論 / 類推変化 / 通方言的一般化 |
| Outline of Research at the Start |
本研究の目的は,日本語諸方言でみられるラ行五段化現象について,生じる条件を通方言的に一般化し,それを理論的に説明することである。「ラ行五段化」とは,日本語諸方言において,母音終わりの動詞語根が子音r終わりの(ラ行五段)語根になる通時的現象であるとされてきた。この現象は,日本語動詞形態論の通時的変遷を明らかにするために重要な現象である。ラ行五段化は,母音語根動詞の語形全てにおいて生じるものではなく,ラ行五段化が生じる条件は方言ごとに異なっている。本研究では,ラ行五段化が生じる条件を方言間で比較し,それを通方言的に一般化する。さらに,この一般化が成立する理由を言語理論によって説明する。
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,調査票を用いた対面型調査(フィールドワーク)を実施した。北陸・近畿・四国・九州方言について,各地に赴いて調査を行った。これらの調査結果は,研究課題において最重要である,日本語諸方言における「ラ行五段化」の通方言的一般化のために用いた。 それに加えて,上述のような通方言的一般化がどうして成立するかの動機を説明するため,形態理論や用法基盤理論や通時言語学などの言語理論を勉強した。それに基づいて,「ラ行五段化」現象を理論的に位置づける分析を行った。 以上に示した調査内容をまとめて,発表1件,論文2件(査読付き学会誌2件,1件は採択決定,1件は査読中),書籍1件(2チャプター執筆)を行った。発表では,研究課題の途中経過について整理し,他の研究者の方々から質問やコメントなどフィードバックをいただいた。それをもとに,更に調査・分析を進めた。論文・書籍については,前者の発表内容の一部についてまとめ,現在査読や確認が行われている。加えて,以上のような成果をまとめ,博士論文を執筆・提出した。 研究期間全体を通じて,以下の3点が明らかになった。1点目は,日本語諸方言における「ラ行五段化」現象について,それが生じる方言が地理的に偏っており(北海道,東北,北陸,東海,近畿,中四国,九州方言,琉球語),各方言においてそれが生じる条件と「ラ行五段化」形式の形態構造が異なるという点である。これは,自身のフィールドワークによる網羅的なデータに基づいて,正確に記述を行った。2点目は,1点目で記述した各方言において「ラ行五段化」現象が生じる条件は,各方言における「ラ行五段化」形式の形態構造を踏まえた上で,通方言的に含意階層によって一般化することが可能である点である。3点目は,2点目の通方言的一般化における値の順序は,用法基盤理論に基づいて,語形の使用頻度によって説明することが可能である点である。
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