タウタンパク質のリン酸化におけるATBF1機能解析
Project/Area Number |
22KJ2589
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Project/Area Number (Other) |
21J23479 (2021-2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2021-2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 51030:Pathophysiologic neuroscience-related
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
周 春雨 名古屋市立大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2023: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2022: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | アルツハイマー病 / 糖尿病 / ATBF1 / タウタンパク質のリン酸化 |
Outline of Research at the Start |
糖尿病はアルツハイマー病(AD)の発症リスクを高める。脳内のインスリン欠乏はAD脳の病理学的な特徴の一つであるタウタンパク質のリン酸化を亢進させる。我々は、糖尿病とADを関連づける新たな因子として、転写因子ATBF1を見出した。ATBF1はストレプトゾトシンを投与したインスリン欠乏ADモデルマウス脳においてその発現が減少した。また、ATBF1をノックダウンした細胞ではタウタンパク質のリン酸化レベルが増加した。本研究では、インスリン欠乏によるATBF1発現減少メカニズムおよびタウタンパク質のリン酸化におけるATBF1の機能を検証することで、糖尿病によるAD発症リスクの増加機序の解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病とアルツハイマー病(AD)を関連づける新たな因子であるATBF1によるタウタンパク質のリン酸化制御メカニズムを解明するため、今年度はin vivo実験を行った。野生型マウスとATBF1ヘテロマウスの脳サンプルを用いて、ウェスタンブロットによりタウタンパク質のリン酸化に関わるタンパク質の発現レベルを検討した結果、野生型マウスに比べ、ATBF1ヘテロマウス脳内タウタンパク質のリン酸化レベルが有意に亢進していることを見出した。また、タウタンパク質のリン酸化を制御するリン酸化酵素JNK、ERKの活性化も有意に上昇した。しかし、PP1、PP2Aなどの脱リン酸化酵素のタンパク質レベルの変化は見られなかった。in vitro実験で得られた結果(ATBF1の発現変動がJNKとERKの活性化を影響すること)に踏まえ、ATBF1はJNKとERKの活性化を低下させることでタウタンパク質のリン酸化を抑制すると考えられる。野生型マウスとATBF1ヘテロマウスにストレプトゾトシンを投与し、インスリン欠乏型マウスを解析する予定であったが、ATBF1ヘテロマウスは死亡率が高いため、解析に十分な数のマウスが得られなかった。十分な数のATBF1ヘテロマウスを得てから解析する予定である。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)