琉球人が享受した大和芸能の研究―組踊を手がかりとして―
Project/Area Number |
22KJ2635
|
Project/Area Number (Other) |
22J15463 (2022)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
|
Research Institution | Okinawa Prefectural University of Arts |
Principal Investigator |
石橋 佐紀子 (2023) 沖縄県立芸術大学, 芸術文化学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Research Fellow |
石橋 佐紀子 (2022) 沖縄県立芸術大学, 芸術文化学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2023: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2022: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 組踊 / 大和芸能 / 薩摩 / 薩琉芸能交流史 / 琉球芸能 / 江戸立 / 薩摩上国 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、琉球の楽劇・組踊を手掛かりに、琉球人が享受した大和芸能の実態を探ることを目的とする。 まず、冊封に供された組踊を分析し、大和芸能からの影響と思われる趣向を明らかにする。次に、組踊の分析結果を手掛かりに、琉球と関係の深い薩摩、上方、江戸といった地域の芸能を調査し、琉球人が享受した可能性のある芸能を探る。最後に、ここまでの調査結果を統合し、近世琉球において、どのような芸能がどの程度受容されていたのかを明らかにする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、琉球人が享受した大和芸能の実態を明らかにするために行った。 まず、琉球関係資料、特に家譜資料において大和芸能に関する記事の調査・蒐集を行い、琉球人が大和芸能を享受した場は、江戸立、薩摩上国、琉球国内の三種類に大別できること、またそれぞれの場において鑑賞された芸能の種類や特徴、時代ごとの変遷を明らかにした。とくに時代ごとの特徴については、時代ごとに享受される芸能が変遷していくことを初めて指摘し、それに薩摩藩の事情が影響している可能性を指摘した。 次に、各所で享受された芸能の実態を明らかにするために、県外資料(主に薩摩藩関係資料における芸能関係記事)の調査・蒐集を行った。また、芸能が鑑賞された詳細な場を明らかにするために薩摩藩邸や鹿児島城及び鹿児島城下の古地図や絵図等の調査も行った。さらに、鹿児島県の民俗芸能(東郷文弥節人形浄瑠璃)の調査も行った。上記の調査結果及び資料の分析結果については、今後学会発表や学術誌への論文投稿等で発表していく予定である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)