Project/Area Number |
22KJ2832
|
Project/Area Number (Other) |
22J00214 (2022)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 03040:History of Europe and America-related
|
Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
林 孝洋 日本女子大学, 文学部, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | リソルジメント / 亡命 / 社会史 / イタリア史 / アメリカ史 / イタリア / アメリカ合衆国 / 移民 / イタリア・アメリカ関係史 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、イタリア国家統一運動として知られるリソルジメント運動を、国民国家形成史という枠組みではなく、19世紀に生じた普遍的な諸課題の解決をめぐる社会運動の一部として評価する。このような巨視的な課題の解決のために、ニューヨークを舞台に設定し、1849年のローマ共和国成立から1861年のイタリア王国成立までの時期を対象に、宗教をめぐる国際的な社会運動の構造の中でリソルジメントを理解する。以上をもって、イタリア半島という限られた地理的範囲の中で描かれがちであった歴史を、広域的な視座から再評価する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度に引き続きアメリカ合衆国における亡命者の生活世界を社会史的アプローチから考究した。まず、昨年度の研究成果に基づく研究会/学会報告を行った。本課題はイタリア半島とアメリカ合衆国の交流史的側面もあるため、2023年5月14日に関西アメリカ史研究会において「イタリア共和主義と合衆国に関する二つの「知識」 ―アメリカを学び、経験する亡命者たち― 」と題する報告を行い、アメリカ史の研究者から貴重なご意見をいただいた。その意見を踏まえながら修正し、亡命というより大きな歴史学的テーマと接合した報告、「亡命を生きるパトリオット ―リソルジメント期におけるイタリア系亡命者の生活世界と政治活動― 」を、同年5月21日、第73回日本西洋史学会にて行った。 以上の報告を踏まえて発見した新たな課題に答えるため、同年11月から一か月間ローマのリソルジメント博物館で在外研究を実施し、史料調査を行った。昨年度に続き、亡命者に関する史料を網羅的に調査し、亡命者の生活世界を立体的に再構築することができた。この史料調査の成果を上記の報告に有機的に結び付け、2024年3月18日に第4回甲南大学西洋史研究会で報告を行った。 以上の研究により、イタリア系亡命者がアメリカ合衆国においていかに働き、いかに暮らし、いかに政治活動を実施したのかという問いに答えることが叶った。現在、この成果を論文として公表することを目指している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
二年間の研究で、報告、史料調査を順調に実施できている。しかしながら、論文としての公表が遅れているため、「おおむね順調に進展している」と評価した。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、二年間の成果を論文化し公表することを目標に設定する。同時に実証の不足部分を補うため、史料調査も実施する。
|