沖縄のシングルマザーの子産み・子育てをめぐる実証的研究―自立と主体性の再考
Project/Area Number |
22KJ3031
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Project/Area Number (Other) |
22J15601 (2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
平安名 萌恵 立命館大学, 先端総合学術研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2023: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2022: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ケア / ジェンダー / 貧困 / 母子世帯 / 沖縄 / 家族主義 / 生活史 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、沖縄のシングルマザーがどのように子産み・子育てをしているのかを彼女たちのライフ・ヒストリーをもとに分析することを通して、相互扶助的な共同体を前提とする「沖縄の家族」言説を再考する。さらに、このような「沖縄の家族」に対する批判的検討を通して、ライフ・ヒストリー法の方法論的な可能性を家族社会学研究に提示する。
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Outline of Annual Research Achievements |
申請者の今年度の研究目標は、①研究成果の発表と、②発表の場での議論を通して次なる課題を把握しその課題解決に向けてた新たな調査フィールドを開拓することである。 ①研究成果の発表について:今年度は、共著本1冊の出版と2本の論文を発表し(そのうち1本は査読論文)そして、3回の学会・セミナーでの発表を実施した。査読論文や学会報告でのコメントを受けて、申請者の研究の普遍性や応用可能性を見出すことができた。さらには2024年3月に6年間の研究成果をもとにして博士論文を提出しており、学位申請を行っている。 ②新たな調査フィールドの開拓:上記①のように、今年度は多くの研究報告を行い研究課題を見出した。課題の位置づけについて理論的に整理を行い、さらなる調査の必要性を認識したため、新たな調査フィールドを開拓した。具体的には、2024年1月~3月にかけて、沖縄県内で高齢の貧困女性向けの炊き出し支援活動に参加して次なる調査に向けた準備を進めている。新たな調査フィールドで、支援者・被支援者とのラポール形成を築いている。予備調査も実施しており、炊き出しに参加する82人の参加者中70人の生活状況や世帯傾向を把握している。現在は今後の本調査の方針や調査スケジュールを計画している。 また、博士論文の書籍化にむけて調査対象者へのデータ確認作業を行うとともに、市民活動として沖縄の歴史に関する市民講座プロジェクトで『家族とジェンダー』をテーマにした講義を実施するなど、積極的にアウトリーチ活動を行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)