Linguistic knowledge and language change: Testing and forming a theory of social meaning formation based on Irish English usage data
Project/Area Number |
22KK0193
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (A))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
嶋田 珠巳 明海大学, 外国語学部, 教授 (80565383)
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Project Period (FY) |
2023 – 2025
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥15,470,000 (Direct Cost: ¥11,900,000、Indirect Cost: ¥3,570,000)
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Keywords | アイルランド英語 / 社会的意味 / 言語とアイデンティティ / World Englishes / new speakers / 社会言語学 / アイルランド / 言語知識 / 言語変化 |
Outline of Research at the Start |
言語知識と言語意識のインターフェイスに関わると考えられる言語形式の社会的意味の生成と定着に関して、アイルランド英語の広範な言語使用データを収集し、音韻、形態統語、語用の諸側面を分析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は本プロジェクトの初年度にあたる。 (i) 調査の準備:言語使用とアイデンティティに関して社会言語学と現代社会論の観点から考察した論文(嶋田・三上 2023)に基づき、その理論的考察を現地調査に繋げるための諸検討を行った。現代のアイルランド英語話者のコミュニティ環境に関する考察まとめた論考(嶋田 2023)からの検討課題の一つ、言語形式の社会的意味に関する調査方法を考察した。さらに、ベルファストにて開催のIVACS学会シンポジウムにおいて、Irish English features and identity: Perspectives on native and new speakers of Irish Englishという題目のもとに、アイルランド英語の使用におけるアイデンティティ構成(identity-making)とアイデンティティ表示(identity-marking)に関する理論的考察と本共同研究の研究計画について話し、検討すべき課題を確認した。 (ii) 方法論の検討:「アイデンティティ」などの話者要因の関与を談話データにおいて検証する方法論を検討し、社会言語科学会において、研究発表「言語使用におけるアイデンティティ要因の検証方法-アイルランド英語における社会的意味の交換と話者要因関与調査」を行った。 (iii) 現地での調査:アイルランド英語を話す人々は今やアイルランド生まれのアイリッシュにとどまらない。本研究においては新たに「新しい話者 new speakers」の話す英語の談話データを録音し、その言語的特徴に関する分析とアイデンティティ要因の関与に関する調査に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国際共同研究開始にあたっての準備が概ね整い、録音データの収集、研究計画の調整など、初年度に必要な研究調査を行っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
アイルランド共和国は、紛争等の世界情勢の影響下にあって多くの移住者を受け入れており、渡航先の研究活動についても、住居、研究環境面で開始時には難しい側面もあった。翻って研究計画を考えるときには、アイルランドの社会環境、すなわち研究対象である現地の言語を取り巻く環境を研究者自身が体験しているということにもなる。このような社会状況にも鑑み、当初の予定にはなかった「新しい話者」の調査を始めており、その調査データによって見えやすくなる言語特徴から分析を進めることで今後の研究が推進できると考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)