Research Project
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (A))
ウラン系超伝導には、トポロジカル超伝導として関心が持たれる『スピン三重項超伝導』の候補が多く、UBe13やUNi2Al3、近年発見された新奇超伝導体UTe2はその有力候補である。新奇スピン三重項超伝導やフェルミオロジー研究の要は、量子効果が顕わになる極低温・強磁場下での精密物性測定である。しかしながら、純良単結晶育成の困難さと、ウランが放射性物質であることから、ウラン系超伝導やその5f電子状態の研究を行う環境は日本国内では限られている。研究代表者がこれまでに得た人脈・純良単結晶育成技術・極低温精密物性測定技術を最大限に生かし、日本と欧州におけるアクチナイド物性研究の新展開を推進したい。