中山間地域特有の高齢化に起因する問題についての実証的研究
Project/Area Number |
23905006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
地理学・文化人類学・地域研究
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
橋本 芳 佐賀大学, 女性研究者支援室, 研究支援推進員
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2011: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 中山間地域 / 高齢化 / 生活問題 |
Research Abstract |
本研究は、中山間地域における高齢化に起因する問題の共通性及び集落特有の問題を明らかにすることを目的としている。佐賀県神崎市、唐津市厳木町に所属する中山間地域の2集落におけるフィールドワーク調査を行った。 具体的な項目は、1)回答者及び家族の属性((1)世帯の家族構成、(2)別居家族の人数、(3)別居家族の集落への帰省回数)、2)生活面((1)自宅から最寄りの商店までのアクセス、(2)自宅から最寄りの医療機関までのアクセス、(3)世帯における要介護・看病者の有無等の状況、(4)社会福祉サービスの利用状況、(5)老人会への参加状況)、3)農業等就労((1)専業・兼業等の種別、(2)所有農地面積、(3)農業後継者有無)等である。これらの基本項目のほか、世帯が抱える生活問題とその対処法、将来への備えなどを自由に回答してもらい、得られた内容はその都度記録した。 2集落に対する調査の結果、高齢化に起因して直面している問題は、1)健康面、2)経済面、3)インフラ面、4)人間関係面に分類された。具体的には1)健康面:(1)健康状態の悪化、(2)要介護・看病者の発生、2)経済面:(1)農作業の負担、(2)獣害、3)インフラ面:(1)病院・学校・病院等が近隣に無い、(2)免許を取得していない、(3)災害の発生、4)人間関係面:(1)子世代の他出、(2)配偶者との死別であった。これら4つの問題は単独で存在しているのではなく相互に関連しており、調査地域の生活上の問題を複雑化させていることが明らかとなった。 以上の研究成果は、日本老年社会科学会(6月)、日本農村生活学会(11月)において研究発表を行った。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)