Project/Area Number |
23907019
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育学・教育社会学
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
田中 孝尚 神戸大学, 附属幼稚園, 教諭
|
Project Period (FY) |
2011
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
|
Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | 子育て支援システム / 家庭との連携 / システム |
Research Abstract |
【具体的内容】 幼稚園教師と保護者間による「子どもの発達の現状を見取り、そこから導き出されるそれ以後の指導方針を教師・保護者間で共有するためのシステム」は、保育参観や懇談会、日々の降園時等の日常的な対話、親子で一緒に幼稚園で遊ぶ「親子ふれあいの日」、保育参観・懇談会後の保護者の感想文を発展させて構築した。幼稚園教師と保護者間のズレは、幼稚園在園期間中のいつでも起こり得るため、このようなズレを何度もチェックできるような構造を基本とした。このシステムが、(1)保護者の幼稚園・教師に対する信頼感の高まり(2)子どもの見取りに関する保護者・教師間の共有の深まり(3)家庭での保護者から子どもへのかかわり方の質の向上(4)教師の子どもの捉え方や支援の質の向上(5)子どもの自身の発達の促進(6)保護者・教師から見た連携の進展に関する効果を及ぼすことはすでに確かめられている。本研究では、構築したシステムによる、家庭での保護者から子どもへのかかわり方の質、教師の子どもの捉え方や支援の質に対する効果を確かめることを目的とした。 【意義】 本研究により、個人差はあるものの、より良いかかわり方に気付いていく保護者の姿や、家庭での子どもの姿をもとに子どもの捉え方やかかわり方にヒントを得る教師の姿が確認できた。このことにより、質的な効果を確かめられたため、本研究の成果は、神戸大学附属幼稚園だけにとどまらず、広く幼児教育の実践現場において活用することが可能である。 【重要性】 教育に関しては、数値で表される効果と、個別の質的な効果の両方を確かめておかなければ、本当の意味での効果を確かめたとは言えない。数値で効果を確かめられたシステムが、さらに質的にも効果が確かめられたことにより、本研究で使用したシステムの有効性がより明確になった。このことにより、在園児の保護者に対する効果的な子育て支援の方法として自信をもって推進できる。
|