Project/Area Number |
23908001
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
青山 之典 広島大学, 附属小学校, 教諭
|
Project Period (FY) |
2011
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
|
Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | 説明的文章 / スパイラルカリキュラム / 論理的認識力 |
Research Abstract |
論理的認識力に着目した説明的文章の読みの指導のためのスパイラルカリキュラムの構築を目指し、以下の過程で研究を進めた。 1.関連・系統指導案の検討 「比較」するといっても、低学年に比べて高学年の説明的文章教材は難しいことが予想された。関連・系統指導案では、「比較」を低学年での学習内容として位置づけ、より複雑な認識方法を積み上げていく系統を構築しているが、実際の指導では「比較」さえも困難である場合が予想された。 2.アメリカにおけるスパイラルカリキュラムの考察 先行研究に示唆を受け、スパイラルカリキュラムの一例を検討した。発達段階に配慮し、質的に高めながら繰り返し学習するスパイラルカリキュラムの実際を確認できた。 3.論理的認識力の発達モデルの措定 スパイラルカリキュラムの具体的な姿をつかむために、授業において、児童がどのように論理的認識を行う傾向があるかを検討した。低学年では、論理を具体的・体験的に認識する傾向があった。この傾向を、抽象的・概念的な認識の仕方へと変容させていく発達モデルを措定した。 4.スコープとシーケンスの措定と実践的検討 上記1~3での検討をもとに、「比較」に焦点化した小学1年から6年までのスコープとシーケンスを措定した。学習目標と具体的な学習内容例を示し、具体的な姿を示すことができた。措定したスコープとシーケンスは、小学1年と2年について、研究授業を通して検討した。低学年については、適切なものになったと考えられる。さらに実践的に検討を進め、スコープとシーケンスを適切なものにしていきたい。
|