高等学校での学習活動全般における空間的思考を養う地図作業学習教材の研究
Project/Area Number |
23908013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
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Research Institution | 千葉県立松戸国際高等学校 |
Principal Investigator |
小林 岳人 千葉県立松戸国際高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2011: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | GIS(地理情報システム/地理情報科学) / 地図教育 / 地理教育 |
Research Abstract |
○研究目的…高等学校での学習活動全般における空間的思考を養う地図作業学習教材の研究を行った。 ○研究方法…地理以外の他教科他科目(地歴科日本史、地歴科世界史、公民科現代社会、情報科情報)、総合的な学習の時間、特別活動(修学旅行等の旅行宿泊的行事、各種健康安全行事、クラブ活動(オリエンテーリングクラブ))を含めた高等学校教育全般のそれぞれの場面において、それぞれの学習に有効な地図作業学習教材の開発をGISの援用によって行った。そして、それらの教育実践を通じて開発した教材の改善・改良に努めた。 ○研究成果…先端科学を歴史地図のような文化系とされる領域へも導入することによって、従前と異なる高い精度をもった学習教材の作成が可能となる。現代の地図と重ね合わせといったレイヤー分析等のいわゆるGIS的な考え方が歴史の授業といった地理以外への導入も可能となる。こうした地図を媒介とした学習活動を諸場面で展開することによって、学習者側にとってはいわゆる理系・文系といった垣根や教科・科目の枠組を越えたクロスカリキュラム的な効果が、教授側にとっては教科・科目の枠組を越えたコラボレーションがそれぞれ期待でき、従来の枠組にとらわれない学習をもたらすことができた。これは複雑に事象がからみあった現代社会においてきわめて有効な学習の方法となる。地図作業学習は、地図を用い地図に作業を施すといった学習の形態であり学習者側から興味・関心を惹く。教授側からみれば学習者の能動性を引き出すこととなる。作図を完成することによって学習者側は達成感が得られ、さらに教授側からは学習者自身の空間的思考を見出す可能性を強く与えることとなる。ただ、こうした学習のためには、それぞれの場面に応じたオリジナルの地図作成が必要である。地理教育は地図学習についての多大なノウハウの蓄積があるので、これを広く活用することが望まれる。同時に地理教育が空間を対象とする各種学習における基礎的知識の提供という役割も重要である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)